そう言われて取締役室に来た萩之介は月余にその手首を掴まれて奥のベッドへと押し倒された。
いきなり唇を塞がれると濃厚な口づけを仕掛けられた。
萩之介がぐったりすると月余はその服を次々にはぎ取ってあっという間に生まれたままの姿になっていた。
「あ・・・月余さま・・いきなり・・ああ」
その胸に噛みつくように口づけられて萩之介は嬉しい反面驚きを隠せない。
「今すぐお前に入れたい」
耳元でそんなことを囁かれて萩之介の体は瞬間で熱くなる。
「月余様・・・何かありましたか」
「いや」
月余は何かをこらえるように萩之助の首筋にかみつくような口づけをした。
萩之助は月余の秘書をしている。といっても仕事よりも主に身の回りの世話をすることが多い。
光長が帰って行ってから後始末をしようと思っていたらその前に内線が鳴った。
受話器を取ると月余の声が聞こえたのだった。
萩之助は少しきれいな顔をした光長と月余に何かがあったと思ったが、そんなことを口にすれば疎まれると思った。
すごく気にはなったがわざとそのことには触れなかったがやはりこんな風に月余に体を求められると光長とのことを疑いたくなってくる。
しかしそんな萩之助の心を見透かすように月余のキスはどこまでも甘く激しかった。
「あっ、いやっ・・」
月余が萩之助の両足を開いてその奥に舌を這わせると萩之助は声を上げた。
「早く、ここに・・」
すぐに自らの楔をそこにあてる。
(熱い・・・)
萩之助は月余の雄が焼けるように熱くて堅くなっているのを知ると両腕を月余に回した。
「ああ・・んん・・・」
その楔が萩之助の窄まりに無理矢理ねじ込まれてくると萩之助はゆっくりと息を吐き出した。
しばらくしてそれがすっぽりと治まると萩之助は月余の耳元に囁いた。
「月余様ひどい・・・」
しかし月余は萩之助の背中を抱きしめながら一度その腰を引いた。
次の瞬間その腰を一気に突く。
「ああっ・・・やぁぁぁ」
悲鳴にも似た萩之助の大きな声に月余の口元が弓のように曲線を描いた。
「気持ちいいぞ、萩之助・・・お前は私のためにあるのだ。余計な詮索などするな」
それから何度もその腰を疲れて萩之助は泣きながら月余にしがみついていた。
「ああんんん・・・んんくうぅぅん・・」
絶え間なく続く声が掠れてくると月余はその腰を大きく回す。
「ひゃぁぁぁぁ・・んくぁぁいくぅぅ」
萩之助の背中がビクビクと震えて萩之助の雄の先から白い蜜が吹き出した。
月余はそれでも萩之助の体を解放しなかった。
「中が締まって気持ちいいぞ萩之助」
耳元で囁く月余の声はどこまでも甘かった。
<「弦月」へ続く>
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web拍手をありがとうございました。
何かすごく嬉しいです。信じられないくらい読んでいらっしゃる方がいて幸せですvv
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