光長は月余に後日きちんと礼をするつもりで簡単な挨拶を済ませると月余の会社を後にした。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[2回]
しかしひとりになってみると、ひしひしと体に刻み込まれた痛みがおそってきた。
光長は家に帰るとベッドに潜り込み眠ってしまった。
目が覚めたのは翌朝だった。
さすがに翌朝は電車に乗るのが怖くてタクシーに乗って近くの駅まで行くことにした。
会社がある駅まで行かないのは初出社の日に休んだ上に翌日タクシー通勤などしているところを他の人に見つかったらどんなことを言われるかわからないからだった。
やはり少し早めに出たが途中渋滞にはまって結局会社に到着したのは出社時間やや早めといった時間だった。
1階のエントランスを抜けるとエレベーターホールに到着した。
光長の入った会社は大きなビルの20階~23階に入っている。
ビルは36階まであるのでたくさんあるエレベーターも朝は混んでいた。
開いたエレベーターに乗り込むと満員電車のようにぎゅうぎゅうになってしまった。
その瞬間後ろに違和感を感じた。
(まさか)と思い体勢を変えてみるがやはり硬いモノが光長の尻にあたる。
こればきっと自分を女子社員と間違っての行為だと思い我慢していた。
ところが光長の尻に手が伸びてきた。最初のうちは触れているだけだったが次第にその手は光長の尻を揉み始めた。
光長は後ろを振り返った。同時に何人かの男が光長の顔を見てきた。
(畜生、わからねぇ・・・)
エレベーターは17階で止まっている。もう少しで降りる階に到着する。
そう思いながらぐっと堪えていると、後ろから硬いモノで股のあたりを押してきた。
「くっ・・」
光長が思わず小声を出すと後ろからその腰を動かしてきた。
おとこのものがリアルに光長に伝わってくる。
そんな中ようやくエレベーターが20階に着いた。扉が開くと何人かが降りていく。
光長もそれに交じって降りながら振り向いた。
ところがそれらしい人物は全くわからない。
どうして2日も連続してこんな目にあうのかと思いながら新しい会社のドアを開けた。
<「弦月」へ続く>
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