いきなの前の熱い楔に触れられて驚くと月余が耳元で
「大丈夫、溜まったものは出しておく方がいい」
と囁かれた。
そんなことを人にされた経験もなく光長は月余の手を掴むが次の言葉ですぐにその手は引いた。
「それとも私のが欲しいかい?」
「残念だね」
月余はがっかりしたように掠れた声で呟く。
その声がやけに色っぽくて全身がしびれたようになると月余が蕾に入れてあった棒をグリグリと回した。
「あああ・・・やめ・・あ・・ん・こん・・なぁぁ」
同時に雄を上下に擦られて光長は月余にしがみついていた。
「ああ・・んんん・・・」
「早く出しちゃえば」
月余の言葉を合図に光長は背中をビクビクと震わせながら白濁の蜜を吐き出して
パタタと張りつめたシーツを汚していく。
それでも月余はまだ光長の蕾の中をかき回していた。
と思うと一気にそれを引き抜いた。
「ひゃぁっ」
一気に頼りない感じがしたのはつかの間、すぐに熱い塊が押しあてられた。
(これは?!)
光長は力一杯月余を押していた。
どうしてもあの衝撃が忘れられなくて怖い。
例え相手が誰であろうとそんなことは絶対に嫌だった。
光長は目隠しを外すと、ベットの横に倒れた月余がゆっくりと長い髪をかき分けて立ち上がっていた。
「すまない・・調子に乗りすぎた」
苦笑して服装を直している。
それから光長の尻に触れた。
「君の反応は真面目に危なかったよ。突き飛ばしてくれなきゃ理性を忘れるところだった」
苦笑してもう一度光長の蕾を見つめた。
「大部きれいになったみたいだ」
そのままガーゼで拭き取った。
「もう服を着てもいいですか?」
「ああ」
光長も立ち上がると下着に手を伸ばした。
その手を掴んで月余が抱き寄せた。
「もう一度だけその唇に触れても良いか」
光長は不思議に思いながらも頷いた。
その唇に月余の形の良い月余の唇が重なった。
<「弦月」取締役室にて6へ続く>

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