張りつめた割れ目の先端から透明の液体が糸をたらして溢れ続けている。
「まだです。まだイっていいとは言ってませんよ」
表情を変えずに刺すような瞳でアサドはそう言うが、そんなことなどもうどうでも良くなるほど体は昂ぶっていた。
頭の中では早く楽になりたいと、ただそれだけでぬちゃぬちゃと雄を擦り続けた。
アサドはそれを眺めながら時折いやらしい言葉で、ナジムを煽る。
ナジムの息づかいが荒くなり出すと
「イってもいいですよ。でもその服を汚したらもう一度脱がせますからね」
どうやって汚さずにしろというのだろう?
訴えるようにアサドを見つめると、彼は小さく舌打ちした。
「仕方ありませんね。特別です」
と唇を寄せてきた。
何をされるのかと思って見つめるナジムの雄に舌を伸ばした。
張りつめた雄の先端の割れ目に舌の先で触れた。
「ふっ・・」
蜜を垂らし続けていた場所に舌で触れられてナジムは声を洩らす。
ナジムの顔を見つめながらアサドは先端から根本まで舌を這わせる。
筋張った雄に湿った刺激が背筋からこみ上げてくる。
更に口を開けて、ナジムの雄をすっぽりと口に含んむ。
湿った温かさとなめらかな舌の感触にナジムは
「んん・・・くうんん・・・だ、めぇぇぇぇっ」
と体を捻るが、アサドの両手でしっかりと体を椅子の背に押さえつけられた。
「ああああっ・・いやっ・・・くっ・・ああんんん」
ナジムは強くアサドの腕を掴んだまま、アサドの口の中に白濁とした蜜を流し込んだ。
アサドは注がれた蜜をちゅうちゅうときつく吸った。
「あっ・・いやっ・・はぁん・・んんん」
イったばかりで敏感な部分を強く吸われると体の痙攣が長びく。
ナジムはどうしていいかわからずに、ただアサドの腕を掴んで懸命に引き離そうとした。
だが、アサドはそれどころか更にザラリとした舌を使いながら、ナジムの雄を舐め続けていた。
すごく恥ずかしいのに、とても気持ちよくてついぐったりとしてしまう。
「こんなに可愛い顔をしながら、これだけの淫乱とは呆れますね」
ようやく口を離したアサドは、もう一度起ち上がったナジムの雄を冷ややかに見下ろした。
確かに最初騙したのは自分だけど、こんなに意地悪な仕打ちを受けるなんて酷すぎる。
いつもマラークの側で、溜まった鬱憤をナジムに八つ当たりしているとしか考えられない。
ナジムは涙のにじむ顔でそんなアサドを見上げていた。
「あっ・・・はっ・・・ん・・・」
ナジムの声が掠れている。
朝目が覚めてから2度もイかされているというのに、アサドはまたナジムを追い詰めていた。
早くマラークのところへ行こうと急かしておきながら、そんなことは建前に過ぎないとでも言うつもりだろうか・・・
最もナジムにはそんなことはもうどうでも良かった。
アサドの指先から逃げるのに必死だった。
椅子の上で服を汚さずに無事達することができたはずなのに、アサドが余計なことをしたおかげで結局先走りで服にシミをつけてしまった。
元々、服を汚せば全部脱がせると言われていた言葉に嘘はなく、白いシルクは全て脱がされてしまった。
アサドは最初に手にしていた指示棒をもう一度取り出すとナジムの蕾に3分の1ほど挿れた。
「これからあなたの服を取りに行ってきます。それまでその棒を抜いてはいけません。いいですか、もし抜けば更に太いものを挿れますから・・・最もあなたならもっと太いものが欲しくてわざと抜くかもしれませんね」
バカにしたような言葉に決して抜くまいとすればするほど中が締め付けられてツルツルと出てきてしまう。ナジムは自分でその指示棒の持ち手を掴むとゆっくりと押し入れる。
「あああっ・・んんんん」
内壁に触れて擦れたおかげで強い刺激に、ナジムの雄がビクンと動いた。
先を動かせば早くイけるかもしれない。
ナジムは楽になりたくて、その棒をぐるりと回すとそこからゾクゾクと快感が伝わってきた。
「ああ・・はっ・・くっん・・・」
甘い声をもらしながら指示棒を動かしていると部屋の入口に冷たい声がした。
「これはまたなんということです。これだから淫乱なひとは・・・」
呆れるような声にナジムは涙をにじませた。
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