ナジムはアサドの腕の中でポーッとしてうっとりとしていた。
その表情が何とも扇情的だった。
「もっとマラークの顔をアップにしろ」
カメラの調整をするカマールに指示を出した。
画面にナジムの顔が大きく映し出される。
潤んだ瞳、ぷっくりと湿った唇
桃色に染まった頬
それだけでカーリブ王は画面に貼り付いている。
アサドは画面の方をチラッと見ると、ナジムの唇を塞ぎながら服の上から薄い胸に手を這わせた。
「あっ・・・やっ・・・」
服の上から胸の尖りをつまみ上げたアサドに、ナジムの表情が僅かに歪む。
「ちょっと退いてくれ」
王がまた画面の指示を出す。
アサドの手は既にナジムの服の中に滑り込んでいた。
「あんっ・・・そこ・・いや・・・」
胸と足の間を同時に触れられているらしくその辺りの服の中がモゾモゾと動いている。
ナジムはソファーの背もたれにぐったりともたれかかっていた。
服の中で何が行われているのかまではカメラでは確認できない。
王は画面から目を離して、カマールを振り返った。
「カメラは隠してあります。アサドは気づいてはいないはずです」
カマールの言葉にアサドはまた画面に視線を戻した。
するとアサドの口元が僅かに上げられた。
「マラーク様、してほしかったらご自分でお脱ぎください」
ナジムはそれを聞いてうっとりとしていた瞳が見開かれた。
アサドが手を引くとナジムは赤い顔をしたまま困ったように俯いた。
もう一度アサドはナジムの股間を掴んだ。
「あっ・・・」
ナジムはぎゅっと目を閉じてこらえていた。
「素直にお脱ぎなさい」
アサドの言葉にナジムはゆっくりと服に手をかけた。
カーリブ王はゴクンと唾を飲み込んで画面にかぶりつく。
それを横目でチラッと見ながらカマールは小さくため息をついた。
「アサドもアサドだがこの王も全く・・・」
と呟いた。
やがでナジムが最後の下着に手をかけると、アサドはその手を止めた。
「その前に、何を私にして欲しいのですか?」
アサドの視線はナジムのピンク色の胸を見ている。
ナジムもその視線に気づいて自分の胸を見て、そこがツンと尖っていることに気がつくと両手で胸を隠す。
アサドはフッと笑うとソファーに深く座り込んだ。
ナジムはそのまま裸で放置される。
「持久戦に入れば勝つのはアサドですね」
カマールがカーリブ王にそう言うとカーリブ王は
「アサドの奴・・マラークをいたぶりすぎだ。可愛そうな我が子」
そんなしらじらしいことを言うこの親こそ最低だとカマールは思った。
「ここ・・・もっと触って・・」
小さな声でナジムがそう言うとアサドは体を乗り出した。
「ここってどこです?」
ナジムが胸の突起を見つめているのを知りつつアサド口元を上げる。
「ち・・ちく・・び」
「ほう、こうですか?あなたはここが気持ちいいのですね。じゃあここだけでイくのですね」
アサドに意地の悪いことを言われながら堅くなった乳首を指先で潰されて、ナジムの背中は弓なりにしなった。
そのおかげで画面にはナジムの胸が映し出された。
王は涎でも流れそうなほど嬉しそうな顔をしている。
読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
更新が遅くなりました。