何かをこらえるようにそれだけ言うとアサドは部屋の奥へと消えていった。
ナジムはしばらくベッドに横たわっていたが、アサドが戻る前にシャワーを浴びなければと思い、上半身を起こす。
立ち上がろうとして、足腰に力が入らずにベッドの下に転がった。
その体が突然ふわりと浮いた。
「だから、おひとりでは無理です」
耳元に囁くようにそう言われて、ゾッとした。
「いつの間に」
と呟くとアサド苛立たしげに
「そんなになるまで・・・」
とナジムの体を支えながらジャワールームに来た。
「ここからはひとりで」
とナジムがアサドをシャワールームから追い出そうとするが、アサドの恐い視線でそれは否定された。
脱衣所で寝間着を脱ぐとシャワールームに入った。
後ろからはしっかりと支えるようにアサドも入ってきた。
彼は下着と薄着を着たままスポンジとボディソープを手にとって泡立てはじめた。
何も言わずにスポンジでナジムの背中を洗い出した。
肩から首、脇の下、腕、指先、背中、胸、腹
「あっ、そこは自分で・・・」
ナジムがアサドの持っているスポンジに手を伸ばすが、アサドは無視して強引にナジムの股間を洗い出した。
泡をつけると素手でナジムの雄を掴んで洗い出した。
やわやわと触れられると静まっていたはずの熱がまた生まれてくる。
「もう、お願い・・・自分で」
ナジムが懸命に手で邪魔をするが、アサドはその手を避けて続けた。
「あっ・・そこは・・いやっ」
アサドの手が後ろに伸ばされ尻に泡をつけていく。
すうっーと割れ目に指先が伝っていくと、ナジムの体がぷるぷると震えた。
「いやぁ・・・ああ」
「淫乱・・・」
ナジムが耳元で囁く。
更に熱くなり始めたナジムの体は変化をはじめていた。
シャワーが勢いよく出されたのを見ていると
それがいきなり蕾にあてられた。
「ひゃぁっ」
アサドの指がグイッと開くようにナジムの蕾をこじ開けて、ナジムは声を上げた。
まるで全てをきれいに洗い流すようにアサドはナジムの蕾に指先を入れる。
「んっ、くぅっ・・・ああっ・・アサッド・・」
ナジムが苦しそうな声を漏らす。
それでもアサドの手は止まらなかった。
指先を曲げながらナジムの蕾の壁に触れる。
ナジムの雄は既に堅く反り返っていた。
アサドのもう片方の手でその雄にも指が絡められている。
ナジムは気持ちよくて熱い吐息を漏らしていた。
「出してください」
アサドは感情のない声でそんなことを言った。
出したくないのにまだ薬の残った体は完全に昂ぶり今にもイってしまいそうだ。
「さぁ、全部出して」
アサドの手が早まり追い詰められていく。
熱いシャワーがカれるとナジムの雄の先から白い蜜が飛び散った。
アサドの着ていた薄着を汚す。
しかし、アサドの手はまだ緩まなかった。
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