まだ熱がともり続けている。
「あっ・・はぁ・・んくっ・・はぁはぁ」
ナジムは床に伏せるように両手と膝をついて尻を突き出していた。
アサドはその尻の肉の間を割り開いて指先を抜き差ししている。
襞の一枚一枚を全て洗い流そうとでもしているのか、丁寧にナジムの蕾を擦り続ける。
ナジムは甘い声をもらしながら腰を揺らしていた。
「いやらしい子ですね・・・本当に」
アサドはため息混じりにナジムの蕾の中を見つめていた。
「はぁぁぁん・・・いぁ・・んん」
そんなの好きでやってる訳じゃない。
元はと言えばアサドが変な薬を塗り込んだりするから・・・
ナジムは訴えるような瞳でアサドを見上げた。
するとアサドはようやくナジムの蕾の中から指を抜いた。
シャワーをあてて洗い流すと、シャワーをとめてバサリとバスタオルをナジムの背中にかけた。
ようやく解放されたというのに、ナジムの体は熱く昂ぶり続けていた。
アサドがナジムの体の水分をバスタオルで拭き取っていく。
それだけでビクビクと体が震えた。
「フッ・・仕方ありませんね」
アサドがナジムの体を抱き上げて、また寝室に戻っていく。
きっとベッドに運ばれるのかとナジムは心のどこかで期待していた。
自分を嬲ろうとしている男に期待などするのか?
自問自答しつつも体の熱は高まるばかり。
ようやく大きなベッドに体を投げ出されると、アサドが着ていた薄着を脱いで横に置く。
今までアサドは何度もナジムを追い詰めておきながら、一度もナジムを抱いたことはなかった。
だが、シャワーの時から今日は何となく雰囲気が違う。
追い詰められたような感じさえした。
無言のままナジムの瞳をじっと覗き込んできた。
それから唇が重ねられた。
最初は触れるだけだって唇にアサドの舌が割って入り込むとねっとりと絡みつくようにナジムを追い詰めていった。
「ん・・くっふっん」
そのままナジムの薄い胸に男らしい手のひらが触れてきた。
体の表面をくまなく触れながらツンと尖った乳首に触れると、そこだけ何度も行き来した。
「んっあっ・・くっはっ」
いつもより濃厚なアサドにナジムは体の奥からこみ上げるような熱が生まれる。
薬で昂ぶるのには変わりないのに、何だがいつもと少し違う。
おかげてナジムの雄もはち切れそうなほど堅くなっている。
アサドはようやくそこに触れてくれると、自らの唇でそこに触れた。
まるでキャンディでも舐めるように、ナジムの雄に舌を伸ばすとわざとらしくナジムの顔を見ながらそこを口に含む。
温かなアサドの口に含まれるとそれだけでもうナジムは果ててしまいそうだった。
「もっ・・・でるっ・・やっ・・アサ・・ド・・でる」
ナジムは何度も左右に首を振るがアサドはより深くナジムの雄を口に含んだ。
「あっ!あああぁぁぁっ!」
長く尾を引くような声を上げながらナジムはアサドの口の中に欲望を吐き出した。
アサドは吸い付きながらナジムの蜜を飲み込んでいく。
唇を離すと、ビクンビクンと痙攣するようなナジムを両腕でしっかりと抱きしめた。
ナジムよりも分厚い鍛えられた胸からドクンドクンという心音が響く。
それだけでナジムはどこかで安心してしまう。
そして体は一層熱くなった。
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