ただ雄の先から先走りの透明な液体だけが流れ出して糸を引く。
羽根の雄にも触れてはもらえなくて、蕾もソフトな朱鳥の舌のみ延々と時間が過ぎていった。
「ああ・・・くっう・・んんん」
羽根は体をくねらせながら腕を伸ばしたくても体勢がそうできない。
足の間で朱鳥もさぞ疲れていることだろう。
それでも雫は我慢強くそれを続けさせていた。
「かわいげのない奴・・・もういい加減何とかいったらどうだ」
雫は延々と舐めている朱鳥にそう言った。朱鳥はようやく顔を上げた。
唇が赤くなっている。
羽根は朱鳥のそんな表情にさえ体が疼いていく。
「んん・・はやく・・」
小さく雫に強請ってみると雫の口元が僅かに口元を上げた。
「いいよ。何が欲しい?」
意地悪い瞳で言われて羽根が虚ろな瞳を一度閉じてから朱鳥をチラッと見る。
朱鳥の瞳も羽根を見つめている。
だが、体の疼きに耐えられず羽根は消え入りそうな声でポツリと言った。
「雫さんのが欲しい」
雫は羽根の頭をクシャクシャと撫でる。
「良い子だ。けど俺の何が欲しいか聞こえなかったんだけど、お前は聞こえたか?」
と朱鳥を見る。
「いいえ」
朱鳥は長い髪をかき分けて冷静にそう言った。
羽根は開かされている足の間から透明の密を流し続け、その奥でヒクヒクとする自分の蕾を指先で突いた。
「ここに・・・雫の硬い・・熱いのが欲しい・・お願い」
雫の瞳が羽根の蕾をとらえるとため息を漏らした。
「いいよ、いれてあげるよ」
ようやく雫の体が動いた。
羽根に覆い被さるようにして雫の蕾にようやく硬くなった楔があてられた。
「ああ・・んんん」
ゆっくりと埋め込まれてくる感触に羽根は甘い声を洩らす。
「どう?羽根が想像していたとおり?」
耳元で雫が囁くと羽根は「うん・・すごくきもちいい・・はやく・・もっと・・」
と言い続ける。
雫はそのまま一気に羽根を貫くと羽根は大きな喜びの声を上げた。
「あああああっ・・んふぅ」
横から朱鳥が見ていることなど忘れて雫にしがみつくと雫は優越感に浸った顔を朱鳥に向けた。
<「恋占い」監禁部屋にて9へ続く>
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