裸で両腕を縛られながら自分の精液でベトベトになったベッドでそんなことを言ったところでなんの威厳もない。
スティーブンは嘲笑した。
「さっきの威勢はどうしたんだろうな。なかなか美味だったんだろ?じゃあもっと美味いもの食わせてやるんだありがたくいただきな!おらっ!」
グイッと強引に先端が押しつけられる。
「無理っ!」
マラークは何度も首を横に振る。
しかしスティーヴンの雄は強引にマラークの蕾へ入り込んできた。
「うわぁぁぁぁ!んぐっ・・・くっ」
「こらっ・・・力入れるな!入らない。しょうがねぇな」
スティーヴンの片手がマラークの雄に回された。
数回擦られて体から力が抜ける。
「あんっ・・・んんくっううう」
先端を埋め込んだスティーヴンはそのまま少しずつ中へと楔を打ち込んでくる。
ずっと埋め込まれていた球体など比べものにならない大きさのものが小さな蕾を割って入り込んでくる。
体を引き裂かれそうな感覚というべきか
それとも何者かが体の奥に進入してくるようなと表現すべきか
とにかく違和感が全身を総毛立たせる。
ましてや異国の地の見知らぬ男。
なんだって自分はそんなことをされているのか?
だがずっと慣らされ続けたそこは容易にこの男を受け入れた。
埋め込まれている内側が次第にじりじりと男の楔を受け入れていく。
「あ・・っ・・・ふっ・・・」
男が掴んでいたマラークの雄から手を離す。
両手をシーツについて全部が埋め込まれたことを体重をかけながら知らされた。
するとそれをギリギリまで引き抜いた。
スルスルと擦られる肉壁にもう一度楔は擦りつけられた。
「ひぁっ・・・んん」
「かわいいなぁ」
スティーヴンはマラークの額に落ちた前髪をかき上げながら唇を額に落とした。
フワリとした感覚がそのまま頬まで移動する。
もう一度引き抜くと、唇はマラークの唇に触れる。
そのまま一気に奥まで突き上げてきた。
声を出そうにも唇を塞がれて口を開くとスティーヴンの舌がマラークの口の中へ入り込んできた。
こんなのキスじゃない!
マラークが大きな瞳を開いてスティーブンを見つめる。
だがスティーヴンの舌はマラークの歯列を丁寧にたどる。
体中から力が抜けていく。
奥まで貫いた楔でスティーブンはそのままグリグリと腰を揺らした。
おかげてマラークはビクンと体を揺らす。
スティーヴンは嬉しそうに何度も腰を揺らしてマラークがビクンビクンとその都度体を跳ねさせた。
どうやらそこが性感帯らしい。
唇もマラークの舌に絡まって口の中から引き出されてスティーブンの口の中へと引っ張られた。
今度はスティーブンの口の中へマラークの舌が入ってきた。
体温の違う他人の口
そんなことで不思議と興奮した。
マラークの雄の先から透明の液体が腹を濡らす。
スティーブンはまた雄の抜き差しをはじめた。
読了、お疲れ様でした。
web拍手とかブログ村ボタンをありがとうございます(*^▽^*)