今日のあなたは攻撃的になるでしょう。
いつからかあなた自身が主導権を握っています。でもあまり調子に乗るとしっぺ返しがまっているかも・・・
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[0回]
今日の羽根は朝早く目が覚めた。
いつからか携帯で配信されていた占いがテレビでも放送されるようになっていた。<「恋占い」監禁部屋にて16へ続く>
たまたまその番組を目にした羽根の今日の占い結果。
雫は今日の夕方には帰ってくると朱鳥がこっそり教えてくれた。
本当はなぜか口止めされていたらしい。
あの朱鳥と過ごした晩から3日が経過していた。
本当は雫から羽根を拘束し続けるように命令されていた朱鳥は、羽根が慰めてから少し態度が変わっていた。あれから一度も羽根を抱こうとはしない。
羽根の体も楽になり普通に生活が出来るようになっていた。
朱鳥はきっと雫に酷く叱られるに違いない。それを承知の上で羽根に何もしなかった。
だが、羽根は雫が帰ってくることが嬉しかった。
「今日は一緒に食事しようよ」
「お望みなら」
羽根の提案に朱鳥は指を鳴らして食事を羽根の部屋に用意させた。
朝から贅沢すぎるような朝食が小さなテーブルに置ききれないほど並べられる。
朱鳥は座ったままワゴンを引き寄せてコーヒーを注いだ。
皿に載せたコーヒーカップを羽根に差し出すと羽根がニッコリ微笑んだ。
「ありがとう、良い香りだね」
「はい、今朝はブルーマウンテンブレンドです」
と朱鳥は表情を変えることはない。
すると突然羽根はフォークに刺したプチトマトを朱鳥の口元に持って行った。
「おいしいよ」
ニコニコと微笑む羽根にまだ表情を変えない朱鳥はじっと差し出されたフォークを見つめた。
「どうしたの?これ嫌い?じゃあどれ食べる?」
羽根は当然のように朱鳥に尋ねた。
それでも朱鳥は何も言わない。
差し出された手を掴んでテーブル越しに羽根の唇を塞いだ。
「んっ・・・それ・・は」
ガタンという音がしてテーブルが揺れる。
その音に朱鳥は羽根の唇を解放した。
「ねぇ・・・朝のキスおいしいね」
羽根はまだ笑いながら朱鳥を見つめている。
朱鳥は立ち上がると羽根の手首を掴んでその体を引き寄せた。
「良い度胸です」
抱き寄せた羽根の体をフカフカの絨毯の上に押し倒して、上から鋭い瞳で羽根を見下ろしている。
「まだ少し時間があります」
朱鳥は雫が戻る時間のことを言っているらしい。
「いいよ・・・」
羽根は朱鳥に両手を広げた。
朱鳥はそんな羽根に口づけながらその華奢な体を暴いていく。露わになった白い胸に赤く色づく乳首は既に尖っていて、吸い付いつくと甘い吐息が漏れた。
久しぶりに人肌に触れた羽根は朱鳥のほのかなコロンの香りが好きだった。
優しく素肌を唇で撫でられて体が熱くなっていく。
少しだけ足を開いて「ここも・・・」と言うと朱鳥は羽根の欲しかったものをくれた。
こんなに大胆な気分なのはどうしてだろう?
ふと羽根が朱鳥を見つめると僅かに口元が上げられていた。
「よく効くお薬です」
「・・・っ・・」
まさか朝からまた媚薬を使われていたなどと安心しきっていた羽根には意外だった。
<「恋占い」監禁部屋にて16へ続く>
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