桧山は羽根の行動を見て、一瞬驚いたように目を見張った。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
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だがすぐに羽根の腰に両手を回す。
「支えてあげるから好きなようにすればいい。君は本当に良い子だね」
良い子という表現が適切かどうかなんて考えられない。
ただ今はこの体の疼きをどうにかしたい。中の熱を吐き出してしまいたい。
ただそんな一心で羽根は桧山の上で腰を振り続けた。
「あん・・いい・・ああ・・うう」
「羽根・・・そんなにしたら私も我慢できない・・羽根」
あまりに滅茶苦茶に腰を動かし続けて桧山も追い詰められたように掠れた声で呟きながら
羽根の体を抱きかかえると、体勢を逆にする。
「あっ・・」
羽根は小さく声を上げた。桧山は羽根の足を抱え込んで熱い楔を奥まで打ち付ける。
「ひっ、んんん・・ああううう」
あまりに激しく打ち付けられて羽根の声がすすり泣くような声に変わった。
「どう?羽根気持ちいい?」
桧山の言葉に羽根はコクコクと何度も頷く。桧山は乱暴に羽根の中を突き上げる。
「あああ・・こわれちゃうぅぅ」
「そうだねもう壊れてるかもしれないね」
桧山の言葉に恐れながらも体は満足している。
羽根はただただ涙にまみれながら桧山に突き上げられてようやく満足する。
やがて桧山が羽根の中に熱い蜜を注ぎ込むころには羽根も少し落ち着いた。
「そんなに泣くな」
落ち着いた羽根がまだ泣きじゃくる姿に桧山は数え切れないほどのキスを落とす。
それでもこんなことをされて羽根は怒りをどう表現すればいいのかもわからない。
ぐったりと絨毯の上に体を投げ足したまま瞳だけを彷徨わせていた。
目の前のテーブルにはすっかり冷めてしまった料理が乗せられていてテーブルナイフが置いてあった。
あれでこの汚らしい体を刺せば楽になれるのだろうか?
虚ろな脳裏にやたらと銀色のナイフだけがキラキラと目に入る。
羽根は裸のままよろよろと立ち上がった。桧山が急に腕の中から抜け出した羽根を不思議そうに見つめている。
羽根の瞳からはまだ涙が止まっていない。涙で赤く腫れぼったい瞳のままテーブルの上のナイフに手を伸ばした。
それで自らの体に突き立てようとした瞬間にその間に桧山が割り込んできた。
ズブリとした鈍い感触が手に伝わる。
「えっ・・・」
トンという音がして羽根が手にしていたナイフが絨毯の上に落ちた。
手には温かい血が付いている。
「あっ・・・」
羽根は言葉を失い、自分の手と桧山を見比べている。桧山はそんな羽根に笑顔を向けながらあふれ出す肩の血を片手で押さえながら羽根に手を伸ばしてきた。
「なんで・・・」
「だって、私が悪いんだごめんね・・・羽根は自分を傷つけたりしてはいけない」
そう言いながら羽根を抱きかかえて一瞬顔を歪めた。
どうしよう・・・血が出でいる。
謝らなければいけないのは羽根の方なのに、どうして桧山が謝るんだろう。
あ、まずい意識が薄らいでいく・・桧山さんどうしよう・・・
バタバタと足音が聞こえた気がする。
「桧山様!!」誰かが叫ぶ声が聞こえる。
羽根はその場に倒れ込んでしまった。
<「恋占い」病室にて1へ続く>
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