「そうですね。どこで見つけたんですか?」
「それは内緒だけどね」
「全く、あなたという方は・・・」
「もう少しそこ上げてくれるかな、そう・・いいねぇ。ワインの味が格別だよ」
虚ろな意識の中で男の声が聞こえてくる。
これは夢?それとも幻?赤や黄色の光が辺りにたくさん照らされている。
一つだけ強い光がこっちに向けられてすごく眩しい。それ消してくれないかな・・・
羽根は重い瞼を持ち上げると光に阻まれているが、男が2人こっちを向いて椅子に座っているらしい足が見えた。だが顔は眩しくて見えない。
羽根は片手を光の前にかざそうとして動かすとその手が動かないことに気がついた。
えっ?!痛い・・・なにこれ?俺は一体・・・
羽根は両手どころか両足も固定されていることに気がついた。しかも裸で両足を開いて座っている男の方に向いている。
光が顔からゆっくりと下に向けて動くとようやく羽根は目の前の男の顔を確認することができた。
「桧山さん?!これは一体・・・」
羽根が目の前に座ってこっちを見ている男に尋ねると、彼は今まで羽根に見せていた優しい顔ではなく、まるで別人のように冷たい笑顔を羽根に向けた。
「ふっ・・気がついたみたいだ。ちょっと薬を持ってきてくれ」
「かしこまりました」
桧山は羽根の質問には答えずに、隣にいた男にそう言うと、男が一度立ち去っていく。
すぐに戻ってきた男は両手に何かを持っていた。
「どうぞ」
桧山にその片方の棒のようなものを手渡す。
黒い服を着た男は桧山にそれも手渡した。
あ、俺桧山さんとレストランでワインを飲んでいたんだ。
この男はそのときの店の人?でもどうして・・・ここはあのときの部屋?そう言えば見覚えがある。
羽根の記憶が徐々に戻りかけてきたとき、いきなり下腹部に違和感がする。
「えっ?!なにこれ?!」
30センチくらいの先だけ丸くなっているアクリルみたいな透明の直径2センチくらいの棒が羽根の下腹に触れた。
棒を手にしているのは桧山、彼は棒の先をゆっくりと動かして羽根の雄の付け根の辺りに触れた。
「いやっ!!何を?!」
だが、羽根の質問になど全く答えずに棒の先を動かしてゆっくり羽根の雄の花茎を先の大きな膨らみへと向かっていく。
「あっ・・・うっ・・」
先端のくびれから割れ目の辺りを集中的に触れられていると次第に羽根の雄が形を変えていく。
「いや・・見ないで・・・」
「見られて興奮するなんてはしたない子だ」
桧山が蔑むように羽根に言うと羽根は頬を染めたまま俯いた。
「さて、そろそろだな」
桧山が空いていたもう片方の手を男に差し出すと、彼は片方にさっき持ってきた小瓶のふたを開けて桧山に手渡した。
桧山は棒に小瓶のねっとりとした液体を棒に付ける。
透明な棒は液体に濡らされて再び羽根の下肢に向けられた。
「ひっ!!」
その棒が羽根の雄の後ろの秘められた蕾に振れて羽根は声を上げた。
どうしてこんな酷いこと・・・羽根は桧山の顔を見つめていた。
「そんなに怯えなくても、すぐに慣れて気持ちよくなるよ・・君にはその素質があるからね」
桧山はよくわからないことを呟いた。
<「恋占い」レストランバーにて3へ続く>
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