(商談のネタに使われた)
光長は雅秀を睨みつけた。
「何だ、ここへ来る前に言ったろ。厳しさを教えてやるって。まぁ、おとなしく目でも瞑ってやり過ごせばすぐに帰れるさ」
小田の言った意味がやはりそう言うことなのかと光長はため息をついた。
「帰る」
光長は立ち上がった。
「ほう、逃げ出すのか?」
雅秀が意地悪い視線を向ける。
「僕はこんなことをするために戸部商事に入った訳じゃない」
「ったく、おとなしく待っていられないなら」
雅秀の手がぐいっと光長の手首を掴んで引き寄せた。
狭い椅子の間で体制を崩した光長は雅秀か座っていたソファーに倒れ込んだ。
「何すんだ?!」
思わず声を荒げた光長に雅秀が覆い被さってその顔を覗き込んだ。
「おとなしく待っていられねぇっていうなら、その間おれがかまっていてやろうと思ったんだよ」
服の上から体に触れられて光長はその手を払った。
「いい加減にしろ!!」
「やだね」
雅秀は手際よく光長のジャケットを脱がせるとシャツのボタンを外した。
シャツを両手首まで脱がせてそのまま手を抜かずに頭の上でまとめられると身動きができなくなった。
素肌が風にさらされて乳首がツンと芯を持っていた。
「あっ」
すぐに湿ったざらついた感触がそこに触れる。
それが雅秀の舌だとわかっても身動きがとれない。
顔を背けてじっとしていると雅秀は調子に乗って光長のスラックスのファスナーを開けて手を入れた。
「んっふっ」
微かに声を出すと雅秀が口元を上げた。
「お前ってすげぇ素質あるぜ」
この時はまだ雅秀の言っている意味がよくわかっていなかった。
<「弦月」商家にて3へ続く>
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