光長は鏡の中の雅秀に懇願したが雅秀はうっすらと口元に笑みを浮かべている。
「すぐに良くなるって」
耳元の囁きは光長に魔法をかけていく。
「ひゃあああ」
歯ブラシの柄がヒヤリと蕾に触れると光長の体がビクンと動いた。
プツリと蕾に差し入れられる。
「あああ」
堅い柄が光長の中に入ってきた。
雅秀の手はそれでも止まらず光長の手を更に奥まで導いていく。
堅いものがもう少し奥に入れられると、その手をくるりと回した。
「ひやっ・・ああ」
電撃を受けたように体が痺れる。雄もドクンと大きくなった。
鏡に映し出された光長は己の姿とは思えないほど淫らな格好をしている。
「良いように動かしてみろ」
そう言われても歯ブラシを引き抜こうと動かすとまたビクンと反応する。
雅秀は光長の一番感じやすい場所を知っているらしい。
雅秀が歯ブラシの先を指先で弾くと全身が麻痺していく。
「ああんん」
鼻にかかる甘い声を洩らしながら光長は歯ブラシを握る手をゆっくりと前後に動かし始めた。
「好き者が」
雅秀の罵るような言葉に光長は瞼を閉じた。
洗面台に置かれている足が震えて閉じようとすると雅秀の手がグイとそれを引き戻す。
更に空いていた左手首を掴んで光長の胸に持って行った。
「ここがおろそかになっているぞ」
指先が尖った乳首に触れると、また新たなうずきがそこから広がっていく。
「・・・ふっ・・」
声が漏れると首筋に湿った感触が這っていく。そっと瞼を開くと鏡の中の自分は乳首を摘んで蕾に歯ブラシの柄を入れている。湿った感覚は雅秀の唇だった。
首筋に口づけながらその瞳だけは鏡の中の光長を見ている。
片方の手で光長の太股を掴んでいる。
「なぁ、そろそろ飽きたんじゃねぇ?」
雅秀の瞳が悪戯っぽく光った。同時に歯ブラシを持っている光長の手を一度外させる。
「あっ・・」
思わず声を上げてしまった自分が恥ずかしくて光長は目を逸らした。
雅秀は光長の持っていた歯ブラシを一度取り上げると逆に向けた。
「こっちの方が気持ちいいんじゃねぇ?」
歯ブラシのブラシ側を指しながら口元を上げる。光長はしばらくそれを呆然と眺めていると雅秀はまたその右手を蕾へと導いた。
「いや・・だ・・やめ・・て・・」
「嘘はよくねぇぜ。ここよく見てみろ欲しがってんじゃねぇか」
鏡の向こうの赤く熟れた蕾はヒクヒクと動いている。光長はそれでも雅秀の手に抗っていると雅秀は一気にそれを蕾に挿れた。
「ひっ・・あああやぁぁぁ」
ザラザラとした感覚が入ってくる。気持ちが悪いと思っているのに雅秀の手は容赦なくそのブラシを回した。
「やああ・・」
思わず後ろに反って雅秀に抱き止められる。
「そんなに良いのか?」雅秀は楽しそうに歯ブラシを動かし始めた。
もう光長の手は関係ないようだ。新しいおもちゃを与えられた子供のように瞳を輝かせながら鏡の中の光長を観察している。
「ひっ・・」
最初は手前だけだったのに次第に奥まで入れてられて光長は首を左右に振った。中をかき回される刺激に雄からは蜜が流れ出している。あまりに酷い格好を見せられている屈辱も刺激の一つになっているとは信じたくはなかった。
<「弦月」シティホテルにて5へ続く>
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