「おや、どうなさいましたか?」
まるで何もなかったようにカマールは部下にかたづけさせていた。
「またいつでも楽しもうぜ」
耳元にそう言うとあっさりと部屋を出て行った。
アサドが戻ってくる頃には何事もなかったようになっていたのだ。
それでもアサドはナジムの様子から何かを感じ取ったらしい。
「こんなに堅い防御でも破られてしまうんですね。全くあなたというお方は・・・」
嘲笑するように口元が上げられた。
ナジムを抱き上げるとスッと立ち上がった。
「用は済ませました。一刻も早くこんなところは出て行きましょう」
アサドはナジムを抱き上げて部屋を出て出口まで歩き出した。
ナジムは目を閉じるとそのまま眠ってしまった。
昨日の晩から下に入れられてずっと感じていたおかげで寝不足だった。
それを一度吐き出したおかげで眠ることができそうだった。
フワリとしたところに体が下ろされた。
多分車のシートだろう。
隣のシートがへこんでアサドのコロンの香りがした。
ナジムはそのまま城の自分の部屋に寝せられたことさえわからないくらいぐっすり眠っていたらしい。
だが、ナジムは下半身の違和感で目が覚めた。
うっすらと重い瞼の隙間から何かか動いていた。
しばらく呆然とその様子を眺めていたが、貞操帯が外されていることに気がついた。
それだけではなく、自分が全裸で目の前で動いていたのはアサドだった。
違和感は木型は抜かれてアサドの楔が何度も打ち込まれていたせいだった。
眠っていたというのに、木型を入れられていたおかげで中がだいぶほぐされていたらしい。
アサドの屹立した雄を難なく奥までくわえこんでいた。
「なっ・・・やっ・・・あああああ」
ナジムはびっくりして声を上げた。
アサドがそれに気づいた口元を上げた。
「眠っていてもしっかり私を欲しがっていました。あなたは眠っているときの方が素直ですね。本当は欲しかったんでしょう?だからこんなにも浅ましく私に食らいついて離さない。ほらっ、どうです」
とアサドが大きく腰を前後に揺らす。
「いっ・・あっぁぁぁぁ!」
ナジムは起きむくれで掠れた声を上げた。
だが寝起きで堅く上を向いた雄にナジムの手が伸ばされた。
「ひっ・・・やめっ・・いゃっ・・・いっちゃ・・・ぁぁぁぁ」
すぐにでも達してしまいそうで何度も体を起こそうとすると、逆に奥までアサドの楔がナジムを責め立てた。
「ほう、いいですね。いつからそんな技を身につけたんです?ああ、あのカマールにでも教えてもらいましたか・・・で、どうです?」
「ちがっ・・・ああっ・・いやぁぁ・・・あんんん・・・くっうっ・」
ナジムは何度も首を左右に振った。
すぐにでも達してしまいそうでつらい。
頬に涙が流れ出した。
しかしアサドはナジムを解放することはなく、逆に強く腰を打ち付けた。
「ゐっ・・・だっぁぁぁぁぁぁぁっ」
ナジムの雄の先から白く濁った蜜が飛び散る。
「はっ・・・あああんんんん」
同時にアサドはナジムの奥を強く突き上げる。
ナジムは何度もイヤイヤをするように首を左右に振った。
イったばかりで刺激を加えられると妙な感覚でどうして良いのかわからなくて、逃げ出したくなるのに、アサドはちっとも解放してくれない。
泣きながら体をビクビクと震わせた。
「いいですね。あなたのその顔が私は一番好きです」
アサドの唇がナジムの唇に重ねられた。
より強い快楽がナジムを苦しめていった。
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web拍手をありがとうございます。
冬コミが近づいてなんだかとても忙しいです。
色々と進まなくて困ります><
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