がくびれの先まで挿入する。
まだひくつくナジムの襞がいやらしくカマールの雄に絡みつく。
「いやらしいじゃねぇの。こんなの初めてだ」
カマールの手のひらがナジムの雄を掴んだ。
少し柔らかくなったそこを擦ると、ナジムのそこはまたすぐに熱を持った。
「あっ・・・んっ・・ふっくっ」
同時にゆっくりと奥へ体を進めた。
「はっああああっ」
ナジムは次第に力が入る。
「もっと力を抜け」
そう言われても受け入れたいとは思わないのに、体の奥からそれを欲しがっている。
気持ちと体が伴わない悲劇。
アサドが塗った薬のせいでこんなことになるなんて
アサド本人でさえ予想外だったに違いない。
そんなことを考えている余裕さえナジムにはなくなってきた。
体の中に妬けた楔が打ち込まれてナジムの体の中を引き裂いていく。
まるで腹の中を押し込まれるような圧迫感にナジムは苦しくなる。
「大丈夫か?」
楔を奥まで埋め込んだカマールがナジムの額に優しく触れた。
せめてこの拘束くらい外してくれれば・・・
「これを外した方が楽になる」
とまるでナジムが考えていたことに気づいたように腕を拘束していた鎖をに触れた。
チャリンという音がして鎖が床に落とされる。
ナジムの両腕が自由になるとカマールはナジムの腕を自分の首に回した。
「この方が楽だろ」
そんなことはわからないけどカマールの顔が近づいた。
だがカマールは一度ナジムの中から雄を抜いた。
「くそっ、こっちの方がもたねぇ・・・お前の中・・・」
とナジムの足をつり上げていた鎖も外して、ようやくナジムの体は自由になった。
「悪かったな、痛いか・・・おいで」
とナジムの体を抱き寄せた。
「男のくせにこんなに華奢だから、男を煽るんだよ」
と抱きしめたナジムの首筋に口づける。
ナジムはジワリと温かさを感じた。
「くっ・・・うっ・・・」
同時に一度引き抜かれたカマールの楔がナジムの蕾を貫いてきた。
「さぁ、力を抜いて」
熱い楔はナジムの体の疼きを刺激して来る。
ナジムの瞳からポロリと大粒の涙がこぼれると、カマールは頬を親指で拭った。
「俺はお前をはじめて見たあの日からずっと好きだったなんて、口が裂けても言いたくなかったんだが、そんな顔されると何だか可愛そうで・・・いいかうんと気持ちよくしてやるから、思い切り感じろ」
と腰を揺らしはじめた。
「あああっ・・・んくっ・・あっつ」
ナジムはカマールの上で揺すぶられて、また蜜を吐き出した。
カマールがナジムの体に欲望をまき散らすと、ようやく全てが終わる。
ナジムはぐったりと床に寝かされている。
瞼は閉じられて意識も虚ろになっていた。
朦朧とした意識の中で男達が言い争う声が聞こえたような気がする。
アサド?・・・
ああ、良かったこれで宮殿の部屋に戻れるのか・・・
アサドの腕の温もりを感じながら、ナジムは意識が遠くなった。
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