一度引き抜かれた張り型の代わりに丸いバイブが入れられた。
さっきの大きさに比べると難なく飲み込む。
するとアサドはその状態で張り型の先端も押しつけてきた。
「ひっ!いやっ・・・だっめっ・・あああああ」
先端の丸い部分をねじ込むともっと奥に入れた。
最初の丸いものがあたる位置が強い刺激に変わる。
「だめっ・・これ・・あああっ・・やっああ」
ナジムはもぞもぞと腰を揺らす。
「ひっ・・やぁぁぁぁぁぁ」
アサドは電源を入れると奥に入ったものが震動をはじめてナジムはアサドの腕を強く掴んだ。
「やめてぇぇぇ・・・やあああっ・・・こわれる・・いやっ・・・ああああ」
ナジムは声がかれるほどすすり泣く。
「いいですかこれは罰なんです。マラーク様をよくも・・」
アサドはナジムが泣く顔を見つめている。
「その割に私は甘すぎます。あなたはよがってばかりですね」
アサドの腕を掴みながら全身を揺らすナジムの雄に触れた。
既に何度か果てたそこは白くべつといている。
ナジムは薬の効き目のおかげで何度達しても、満たされない。
すぐに堅く張り詰める雄が痛々しかった。
アサドはその根本を掴む。
「あっ・・・くんっ・・・うっはっんん」
後ろからの刺激でそんなことも気にしていない。
アサドは難なく根本にベルトのようなものを締め付けた。
「あっ・・・くっんん・・・ひっいい・・いや・・これ・・とって」
ナジムの雄がビクンと動くがアサドに止められたベルトのおかげでもう達することができなくなった。
後ろからの刺激に耐えるのが辛くなってきた。
ナジムは掴んでいたアサドの腕に顔を埋める。
「いやぁぁ・・・とってぇぇぇ・・・ああんん・・・これ・・ええんんん」
ポロポロと涙を流しながらアサドにすがりつく。
アサドはすがりつくナジムの背中を何度も撫でる。
「罰なんですから、このままいやらしい声ですすり泣いてください。私はあなたのここを良く見ていてあげますから」
ただ浅ましく揺れ続ける尻を見られるなんて耐えられない。
イくことを止められた雄の先からは先走りの透明な蜜が蕾まで濡らす。
「罰って・・・えええ・・ばつって、いったい・・」
ナジムは僅かに残る意識を振り絞るとアサドに尋ねる。
アサドはナジムの耳に唇を寄せた。
「まず、あなたが生まれたことへの罰です」
ナジムの大きな瞳が閉じられた。
目にたくさんたまっていた涙がポロリと落ちた。
その頬にアサドが唇を押しつけた。
「最も・・おかげて私はあなたの痴態を見ることができたのですが」
口元を上げて笑うアサドの顔を見ることもなくナジムは目を閉じている。
そうすることで中を動き回る振動が何もかも壊していく。
このまま変になってしまえたら、どんなに楽になれるのか・・・
生まれたことさえ否定されるなんて・・・
そうだ、きっとあの光景だって自分がいなかったらあんなことにはならなかったんだ。
ナジムが抵抗を見せなくなるとアサドはナジムの雄に巻いたベルトを外した。
一気に止められていた欲望が噴き出す。
嫌なのに体がいうことをきかない・・・
涙を流しながらビクビクと体をゆらして薄くなった飛沫を飛ばす。
薄らいでいく意識の中で、唇に優しいものが触れた気がした。
多分気のせいだ。そうじゃなきゃきっと夢だ・・・
ナジムは目を閉じたまま涙を流していた。
ちょっとやりすぎてしまいましたか・・・
アサドがナジムの涙を見て小さくため息をついた。
「あなたを見ているとマラーク様を思い出して、つい虐めたくなります。でもあなたも本当は被害者なんですよね。わかっているのに私としたことが大人げない」
そっとピンク色の濡れた唇に唇を重ねる。
啄むようなキスはいつの間にか眠っているナジムの口の中を貪っている。
アサドは己の浅ましさに苦笑した。
読了、お疲れ様です。
web拍手をありがとうございます。
あえぎが長くてすみません^^;