そんなの聞くなと言いたくてもナジムには口を開くことさえおっくうだった。
続けて2回も達しているというのに、まだ楽にならない。
ずっと起ち上がったままの雄をもてあましている。
そんなナジムをアサドは「いやらしいですね」と蔑むように見つめた。
直接奥まで刺激が欲しい・・・
ナジムは涙目で体をくねらせていた。
どうしても疼きが消えない。
ナジムは花びらのような唇を僅かに開く。
「して・・・ください・・」
アサドの眉がピクリと動いた。
「何を?」
すぐに冷静にそう言われてナジムは一度唇を引き結んだ。
「何をして欲しいか言ってくださらないとわからないですよ・・・ここですか」
「んっ・・ちがっ・・ああ」
アサドの指先がナジムの乳首に触れたが、ナジムは首を振った。
「その割に気持ちよさそうじゃないですか・・・」
アサドは人差し指の腹で何度もその先端を上下に擦る。
ジンと痺れて更に堅くツンと尖る。
だが、同時に後ろがヒクヒクと熱くうずいた。
「うしろ・・・後ろが・・中が・・ああ」
そこまで口にしたところでアサドの手がナジムの太股を掴んで開かせた。
急に空気に触れたそこは浅ましくヒクヒクと動いた。
「なるほど・・・ここをどうするのですか?」
ただ秘められた窄まりを露わにされただけで体中の熱は昂ぶった。
「突いて・・・中を・・奥の方・・まで・・」
「そうですか」
ズシリと重みでベッドが沈むと、ナジムの顔に影が差した。
アサドがナジムの上にいた。
ツーッと指先がアサドの背骨からふっくらとした尻の狭間をなぞっていく。
それだけでゾクゾクと体が期待に震えた。
「・・・うっ・・んっ・・・はっああ」
プツンとアサドの長い指先が蕾へと入れられた。
指はすぐに奥まで入り込むと、クリクリと肉壁を擦った。
「ひっ・・いいん・・・くっはっああ」
「おや、随分と物欲しそうに吸い付いてきますね。そんなに欲しかったんですか?はしたないですね。こんなんじゃとても王子様の代わりを務められませんね。どうしました?腰が物欲しそうに揺れてますよ」
アサドの声には笑いが込められている。
ナジムは悔しかった。
だが、今はそんなことよりもこの熱を早く冷ましたい。
アサドはわざと焦らすようにゆっくりと指を動かすだけで、それ以上強い刺激は与えてくれそうにない。
「もっと、奥をめちゃ・・くちゃ・・に・・して・・はんんん」
アサドは息を飲んだ。指を引き抜くと
「全く・・・仕方ありませんね」
とナジムの尻を高く上げさせた。
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