縛られているおかげで
ナジムは一番恥ずかしいところがアサドには丸見えだった。
見られているだけで少しずつ興奮する。
アサドが見つめるだけで、徐々に張り詰めて雄が上を向く。
「おや、見られているだけで興奮なさるとは驚きですね」
アサドはそう言いながら立ち上がると何かを手にして戻ってきた。
「お勉強のお時間です」
アサドは片手に指示棒を手に戻ってきた。
「勉強って、こんな格好のままじゃ・・」
ナジムが赤い顔でアサドを見上げると、アサドはナジムの胸に細い指示棒の先端を突きつけた。
突然淡く色づく胸の飾りに棒を突き立てられて少しだけ痛くて、ナジムが顔をしかめた。
「これでは痛がったですね」
アサドが指示棒をピンク色の乳首の上で上下に擦る。
「ちょっ・・・あ・・」
じわりと甘い痛みが胸に広がっていく。
少し距離を保ちながら棒の先でナジムの体のあちこちを突くアサドに、ナジムはもう気づかれてしまったのだと思った。
「ごめん・・なさい・・・」
「おや?なぜ謝るのですマラーク様」
名前の部分だけ強調されると、余計に気まずくてナジムは俯いた。
「いえ、だって・・・」
「ほう・・・」
アサドの冷たい視線が細められた。
だがすぐに元に戻った。
「あなたは誰です?」
アサドの長い指先がナジムの顎を捕らえて上向かせた。
そのまま瞳を覗き込みながら、アサドはハッとした。
「コンタクト・・・ですか」
どうやらナジムの片方に入れられているコンタクトに気がついたらしい。
器用にそれを取り除くと現れた瞳に驚いた。
「オッドアイでしたか・・・」
ため息混じりにその瞳を真っ直ぐに見つめていた。
白い肌にはアサドが突いた跡が少しだけ赤く残っていた。
アサドはそれをじっと目で追いながら、今度は指示棒で堅くなった雄の先端に触れる。
「昨日下の部屋でマラーク様があなたに会われるのを見ました。その時はてっきり女性だとばかり思いましたが・・・」
アサドの指示棒がツーッとナジムの雄の先端から根本へと移動して、さらに袋の部分を突いた。
「んっ・・はっ・・」
ジワリと地味な痛みがそこに広がる。
「こんなものお持ちのくせに、女装してマラーク様を拐かすとは」
「違っ・・」
アサドは女装したナジムがマラークを拐かしていると思っているらしい。
ふと縛り付けられた足首が痛んだ。
「まぁ、女だろうと男だろうと穴があれば同じですが・・・」
細められた瞳がナイフのように鋭く光る。
「それであなたはここ、どのくらい使ったんですか?」
指示棒が袋を伝って蕾に突きあたる。
グリグリと棒の先を少しだけ突き刺す。
「やめ・・て・・」
ナジムは首を左右に振った。
「今更やめてと言われても、お脱ぎになられたのはご自分です。私に触れて欲しかったんじゃないですか?なんせあなたは王に飼われている奴隷ですから」
皮肉たっぷりに嫌味を言われて、差し込んだ棒を動かした。
「い・・やっ・・」
アサドは絶対にマラークの前では見せないような顔をナジムに向ける。
「さて、大事なうちの王子様はどちらですか?事と次第によってはあなたはただでは済みませんよ」
「んっ・・・あっんっ・・」
差し込んでいる指示棒をもう少しだけ奥へ入れてかき回すように回すと、ナジムは甘いと息を漏らした。
「やめ・・てぇ・・」
「おや前が辛そうですね。どれ」
アサドはナジムの雄を掴んだ。
数回擦りあげるとナジムはビクンと体を震わせてその先端から飛沫を飛ばして、アサドの手を汚した。
アサドはそれを自分の顔の前に持ってくるとしばらく見つめていたが
「あなたが汚したんですからきれいにしてください」
と長い指先を花びらのようなピンク色の唇に押しつけた。
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