呼吸を整えると優翔が月深にキスをする。
「お前に早く挿れてぇ」
そう言いながらねっとりと月深の口の中を長い舌でかき回す。
月深は後ろがきゅっと締まる感覚を覚えながら、優翔のキスに答えていく。
まだ朝が始まったばかりだというのにこの感覚はいつまで続くのか・・・
月深が瞼を閉じると余計に後ろの感覚がリアルに伝わってくる。
「なあ、そんなに入れっぱなしだと緩むんじゃねぇの?もう抜けよ」
少し冷静でいられるうちに月深は目を閉じたまま眉間に皺をよせる。
すると優翔は月深の中に差し入れている部分に貼られていたテープをはがし始めた。
全てをはがすと入れてある棒に手をかけた。
「あっ・・・ちがっ!ちょっ・・・えっ・・ゆうとっ」
優翔の手は月深の蕾に入れられている棒をくるりと回した。
「だって、月深のここしっかり食いついて離したくなさそうだ。何かむかつくからちょっとだけ刺激してやろうかと思って」
と差し入れた棒を今度は出し入れし始めた。
「やっ・・・ちょっ・・おいっ・・・あっんん」
「ちゃんと感じてるじゃねぇの。大丈夫借金の分だけたっぷりと良くしてやるからさ」
確かに優翔のことが好きだった。
抱きしめられたいと、キスして欲しいと思った。
嵐が優翔に手を出そうとしたとき、すごく腹が立った。
けど、こんな風に優翔に抱かれるために優翔に快楽を与えられ続けるとおかしくなってしまいそうだ。
自分が何者なのかわからなくなりそうだ。
俺は・・・俺はそんなに女々しい男じゃない。
尻に触れられて喜ぶなんて・・・違う・・・違う・・違う違う違う違う!!
「ちがう・・」
「ん?何?気持ちいいか?」
「違う・・こんなの」
月深の声に優翔が顔を上げた。
「黙って早くそれを抜け・・・んっ・・ああ」
鼻にかかる甘い声で月深は優翔にそう言う。
だがその表情に優翔は月深に入れていた棒をゆっくりと抜いた。
「はっ、んんん・・・あっ・・ゆうと・・」
「だって月深のここ、ヒクヒクしてる。やべぇ・・すげぇムラムラする」
抜き取った蕾に指先を入れながら優翔は口元を上げた。
今度は少しだけ優翔の体温を感じた。
<「更待月」月の石20へ続く>
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