何度も跳ね上げながら月深は欲望を吐き出した。
優翔が入れている指先は引きちぎられそうに締めつけられていた。
「すげぇ・・・・月深・・すげぇ・・」
優翔は何度も呟いた。
その間月深はうつ伏せになって荒い息を吐き出していた。
指だけで引きちぎられそうなほど狭いのに、こんなのが入るとは思えない。
優翔は埋め込まれたままの指先をまた曲げてみた。
「いやぁぁぁぁっ、やめてぇぇぇ・・ああっ」
イったばかりで弄られると流石に辛いらしく月深は涙を溢した。
そのきれいに乱れた表情に優翔はまたキスをした。
「月深はいやらしいなぁ・・後ろだけでイけるとか・・・けど俺にだけならそんな顔してもいいよ」
他の人に見せたら許せない・・・
だってそれほど月深は魅力的だから・・・
絶対に月深の兄には知られたくないな。
きっと殺される。
でも、早くこの月深の中に入りたい。
あと2日くらいはかかるだろうか?それまでゆっくりと慣らすしかないだろう。
優翔は指を引き抜くと、月深は放心状態でソファに倒れていた。
その頬に手を添えながら優翔が顔を近づけると僅かに開かれた唇がまるで優翔を誘惑しているようだ。
優翔は完全に月深に魅了されてしまった。
この男になら金で一生縛られてもいい・・いやむしろ縛られていたいと思った。
「なんだそれは?」
キッチンから戻ってきた優翔は手に卑猥な形の細長い棒を手に持っていた。
その片方に丁寧にガーゼのようなものが巻き付けられてコンドームがかぶせてあった。表面には油っぽい黄色いものが塗られていた。
「これは棒の先に脱脂綿と包帯を巻いてコンドームをかぶせたものに食用油を塗ったものだ」
と月深の目の前に差し出した。
それをどうするか言わなくても大体想像できた。
ご丁寧にすべりを良くする油が塗られているのだ。
「嫌だからな・・・そんなもの挿れるなんて」
先回りして月深が首を振る。
「だってこれで慣らしておかないと絶対無理だぜ」
と優翔が指先で棒を振った。
「嫌だ。絶対いや」
どうしても首を振る月深に優翔はしばらく考えていた。
「わかった。月深がそこまで嫌がるならやめよう」
と冷蔵庫から飲み物を取り出した。
それをグラスに注いで一方を月深に差し出す。
喉が渇いていた月深はそれを一気に飲み干した。
けど何だかすごく体が怠くなってきた。
「くそっ!!薬入れやがっ・・・」
月深が気づいたときには薬はすっかり体に巡り月深は眠くてろれつが回らなくなっていた。
「はいはい、いくら何でも抵抗する格闘家のお前をどうこうできないしね」
と優翔は月深を抱き上げるとベッドベッドルームに運んでいった。
<「更待月」月の石17へ続く>
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