「ん、着いた?」
月深がキーを抜くと優翔が体を起こした。
月深から借りたトレンチコートの下はまだ裸のままだ。
「あっ」
足下を見て気まずそうに顔を赤らめる。
月深が覗き込もうとするとその体を運転席のシートに押し戻した。
「お前が早く糠ねぇのが悪いんだからな」
と月深の体の上から押さえつけた。
目の前に慌てる優翔の顔が近づいて月深はまたクスクスと笑い出した。
「何がおかしい」
慌てながら赤い顔で怒りだす優翔はどこか子供っぽい
「うん、俺が悪かったよ」
「ちっ、素直に認めてんじゃねぇよ」
月深の言葉に優翔はシートに体を戻した。
「これ奥まで入ってるから抜くの痛いよな。だから変な話し尿意も感じなかった」
優翔の言葉に月深は優翔のチューブの先に目を走らせた。
嵐の奴、変な今年やがって・・・絶対ただではおかないから覚えてろ・・・
「とりあえず建物の中へ入ろうか」
月深は運転席から外に出て建物の玄関に向かって歩き出した。
木々に囲まれた季節はずれの別荘地は人気がない。
優翔もチューブを手に持って玄関まで歩いた。
ガチャンと大きな音を建ててドアを開くと玄関にはスリッパが2足用意されていた。
月深はちゃんと準備させておいたらしい。
スリッパを履くとすぐ右側にある明るい部屋へ入っていった。
優翔も黙ってついていくとダイニングルームになっていた。
「底に座って、それちゃんと見せて」
それから更に奥にベッドルームがあり
月深はそのベッドの上に優翔に座るように指示をした。
「い、いいよ。自分で風呂場で抜いてくるから」
「痛いよ」
「えっ・・・」
ニヤリと笑う月深の顔が一瞬恐く思えた優翔はおとなしくベッドルームへ向かった。
トレンチコートを脱ぐと裸のままベッドに座った。
月深は優翔の側に近づいてくると跪いて優翔の雄の先端に入れられいてるチューブをまじまじと見つめた。
ところがあんまり間近でジロジロと見られて優翔の雄は次第に硬くなる。
「おいっ!」
優翔がそう言うと月深は顔を上げた。
「ただジロジロ見てても仕方ねぇだろ、どうすんだよ」
「どうしようかな・・・」
月深はニヤリと笑う。
「よく考えたら俺が優翔を買った訳だから何してもいいんじゃね?」
月深はきれいな顔でサラリとそんなことを言った。
<「更待月」月の石2へ続く>
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