羽根は元々着ていたスーツに着替えるとトボトボと事務所に戻った。
すると今度は山田が待ちかまえていた。
「おう、行くぞ」
背中を叩かれて営業用の車に乗せられた。
「どこへ?」
「営業に決まってんだろ、それじゃなくともお前は3日も休んでてかなり回りきれてねぇからフォローが大変だったんだぜ」
「すみませんでした」
車に乗り込むと軽やかにステアリングを回しながら山田は駐車場から車を走り出した。
羽根は助手席で俯いて座っていた。
だが、その手に山田のゴツゴツした手が乗せられた。
「まぁ、その穴埋めは後でゆっくりさせてもらうから、今はしっかり仕事をこなせよ」
羽根が顔を上げると早速煙草を口に咥えて運転する山田がニッと笑った。
「はい」
後のことは後で考えるとして仕事ができることはありがたかった。最初から部長に酷い扱いをされて落ち込んでいた羽根は少しだけ希望が持てた。
午前の仕事が終わったのは1時を過ぎていた。
「良い場所があるんだ」と山田は車を少し走らせて東京湾のはずれに来るとファーストフードで食事を2人分購入した。
海を見ながら車の中での食事でも混み合う場所で食べるよりも落ち着いていいかもしれない。それに午後からも仕事がまだ残っている。
羽根は山田からファーストフードの袋を受け取って中からハンバーガーを取りだした。
パクリと食べると何だか懐かしい味が口に広がる。近頃こういうの食べてなかったからな・・・羽根はハンバーガーをじっと見つめていた。
「ん?どうした?お前こういうの嫌い?」
山田が動きを止めた羽根を見て言った。
「あ、いえ、そうじゃなくて。こういうのもたまにはいいなと思って」
「たまにはか・・・お前は幸せだなぁ~俺なんかいつもだぜ。まぁ、今日は極上のデザートが隣に乗っているけどな」
と羽根の顔をじっと見た。
「えっ・・あの・・」
そのまま山田の力強い手は羽根の肩を掴んで唇を奪った。
「あっ」
すぐにその手は羽根の股間を揉みしだく。
「なんだお前、もう勃ってんのか・・・本当にいやらしい奴だな。それとも早く俺に抱かれたいとか・・・」
羽根は手にしていた一口残ったハンバーガーをポロリと落とすと山田の筋肉のついたごつい腕を掴む。抵抗してもとてもかなうような体格ではない。
山田は簡単に羽根の下着毎スラックスを脱がせるとツルンとした羽根の尻が現れた。
「あっ、ちょっ・・こんなところで・・ああっ・・いあっ・・」
羽根の体がフワリと持ち上がると山田の座っている上に向かいあわせに股がされる格好で座らされた。山田も前だけ開いて己の凶器のような楔を羽根の蕾に突き立てる。
<「恋占い」営業車両にて2へ続く>
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