離れた雫の手には朱鳥の中から抜き取った淫靡な道具が握られていて、それを羽根の中へ押し込んでいた。
雫のものとは違う硬いものが羽根の蕾を襲っていた。
だが、雫のものよりも一回りほど小さいそれは簡単に羽根の中へと収まった。
「んっ・・・やっ・・・あああ」
だが、それと同時に中からものすごい刺激が羽根を襲った。
小刻みに震動しながら中からトゲでも出ているような痛みが襲う。
それが繰り返されていくと次第に快感へと変わっていく。
「うっ・・・や・・・やめぇぇ」
「やめないさ、羽根はいやらしい子だから、こういうの好きだろ?」
耳元で雫が低い声で囁いてくる。
こんなの違う・・・人だから・・雫だから気持ちいいのに、道具なんて・・・
羽根の大きな瞳からポロポロと涙がこぼれ出す。
雫はそれを手で拭いながら
「ん?どうしたの気持ちいいでしょ?羽根のために特性なんだよ。まぁ、ちょっと朱鳥に実験台になってもらったけどね。それとも泣くほど気持ちいいの?」
羽根は首を左右に振った。
「ちがっ・・・ああ・・いやぁぁぁ」
腰が勝手に揺れる。雄の先がたった今萎んでいたはずなのにすぐに硬くなっていく。
こんなの感じてなんかいない。そうじゃないのに、体は喜んでいる。
また羽根の体だけ快楽を受け入れてしまった。
追いつけない気持ちはただただ悲しくてすすり泣く。
雫はそんな羽根が気持ちよくて泣いているのだと勘違いしていた。
「そんなにいいの?オレよりいいんだね。酷いよ羽根は。オレがいないときに朱鳥と繋がったりしてさぁ・・・すごく傷ついたんだよ。その仕返しにまたこんなに感じちゃって。全く君には呆れて言葉も見つからないよ。いいよせいぜいよがっていればいい。オレはちょっとシャワーでも浴びてくるからね」
床の上に転がされて下から道具をはめ込まれて、足と手を手錠で拘束された。
隣で裸のまま朱鳥も道具は入れられていなくても同じような格好で転がされている。
雫はかなり起こっているらしく、そのまま部屋を出て行く。
この状態でいつまで置かれるのか羽根は不安だった。
隣の朱鳥はまた無表情に戻って泣いている羽根のことをじっと見つめていた。
「みる・・なぁ・・」
羽根がそう言うと朱鳥は芋虫のように体を動かしながら羽根の側に来た。
羽根の唇をそっと塞いだ。
朱鳥の唇は羽根をあやすように優しかった。それでも下から刺激戯れている羽根は逆に朱鳥の舌に自分の舌をいやらしく絡めていった。
オレってやっぱ最低だ。
今日の占い当たってたな・・・最悪な1日だ。
<「恋占い」テラスにて1へ続く>
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