リムジンの揺れのせいか何度もやっているからか、羽根はすぐに達してしまう。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[0回]
朱鳥もある程度楽しむとぴたりやめて羽根の中から楔を引き抜いた。
きれいに片付けた朱鳥は素知らぬ顔で隣に座っていた。
すると突然車が止まった。到着したのだろうか?
朱鳥の顔を見ると、彼はドアを開けた。
「・・・・」
朱鳥が一度車を降りていくとその代わりに雫が乗ってきた。
彼はジロリと羽根を睨め付けたまま何も言わないし笑ってもくれない。
不機嫌そうな顔をしていた。
それでも羽根の横に座ると、黙って羽根の手を握った。
羽根はその手を見つめていた。
「汚い」
雫が羽根にそう言った。
羽根は怯えたような瞳で雫を見つめる。
すると雫はもう一度口を開いた。
「お前は汚い・・・けど俺は本気でお前が好きだ」
ストレートな感情は羽根の胸をギュウギュウと締めつけてきた。
他の人とは違う表現がどこか羽根をホッとさせた。
誰に何を言われてもそんなに傷つかなかったのに、雫に言われると酷く傷つく。
それに手を握られているだけで体中に熱が灯ってくる。
羽根がそんなことを考えていると前から視線を感じて顔を上げた。
バックミラーに映った朱鳥の視線が不自然に逸らされる。
だが横を向いて羽根の顔を見ていた雫はそれには気づいていなかった。
「あの・・・」
羽根が何かを言おうと口を開くと雫は強引にその唇を塞いだ。
いきなり舌を入れられて強く吸い上げられる。
まるで体の中に雫が入り込んでくるような錯覚が起こるほど強く激しい口づけに羽根はぐったりと体を車のシートに預けた。
雫は羽根の頭から徐々に背中をなぞりながら羽根の体に触れた。
「くっ・・ん・・」
あまりの息苦しさに羽根が雫の体を引き離す。
「くっ・・るしい・・はぁはぁ」
虚ろな瞳で目の前の雫を軽く睨むと彼は口元を上げて微笑んだ。
そのまま隣のシートに体を預けて羽根から離れた。
「慌てなくてもこれからずっと好きなときに好きなだけ羽根を抱けるからな」
「えっ?」
さっき朱鳥も監禁するとか言っていたけど、まさか本当に監禁なんかするつもりか?
羽根は黙って雫の顔を見た。
雫は煙草に火をつけながら珍しく煙草を吸った。
「か・ん・き・ん・・・して羽根を誰にも触れさせない。放っておくとすぐに誰にでも尻振るだろ・・君は・・・」
「そんな・・・」
それは俺のせいじゃないけど、否定はできない。だからって監禁だなんて、きっと兄さんも黙ってる訳ない。
雫は羽根の頬に手を添えた。
「俺は何より羽根の体が心配なんだ。あんまり気持ちよくておかしくなったらどうしようってね」
と冷たい視線で羽根を睨んだ。羽根は蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。
「・・・・」
「大丈夫、できる限り俺が一緒にいてやるから」
雫のウインクになんともいえない複雑な思いがこみ上げてきた。
<「恋占い」リムジンにて3へ続く>
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