「ああ、頼む」
「かしこまりました。それでは1時間後に戻ります」
朱鳥はそう言うと車を降りて離れていった。
気がつけば辺りは静かな湖のようだった。
「ここは?朱鳥さんは?」
羽根の言葉に雫は何も応えないまままた、唇を塞いできた。
雫の舌が羽根の唇をゆっくりと舐めながら試すようにその首筋に這っていく。
ゾクリと体を震わせた羽根に雫は羽根の着ていた服のボタンを外していく。
「あっ・・・」
素肌に湿った唇が触れて羽根はその体温を感じて小さく声を上げた。
羽根のほとんど肉がついていない薄い腹から背中に雫の両腕が回された。
さわさわと触れられて羽根はくすぐたくて体を捻る。
それを両腕で捕まえられて、リムジンのシートの上に羽根の体が投げ出された。
心地良いシートの上で仰向けに転がされた羽根に雫は覆い被さってきた。
ああ、やっぱり俺ここで雫に抱かれるんだ・・・
どこか客観的に自分が抱かれるのを感じながら羽根はおとなしく横たわっている。
雫はそんな羽根の着ていた服を上半身からはぎとって、下も脱がせはじめた。
こんなに明るい場所で生まれたままの姿にされるのは恥ずかしい。
だが雫は何のためらいもなく羽根に一糸まとわない姿にしていた。
流石に羽根は両手で下半身を隠した。その手に雫の指が絡みつきからめとっていく。
気がつくと雫の顔が羽根の雄の前に置かれていた。
「いや・・見ないで」
羽根が顔を背けると雫は羽根の雄をペロンと舐めた。
「はっ」
羽根の声を聞いて気をよくしたのが雫は羽根の雄を舐め始めた。
「気持ちいい顔、ちゃんとこっちに見せて」
雫にそう言われて羽根の視線が自分の雄を咥える雫を見つめた。
<「恋占い」リムジンにて4へ続く>
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