蒼はそう言いながら羽根の両手首を頭の上で縛りはじめた。
「部長やめてください」
「大丈夫、何もしないわ。ちょっと写真だけ撮らせてね」
蒼は羽根の手首をギュウギュウと縛り上げる。まるで女とは思えない力だった。
羽根は両手を頭の上で上げた形で縛り上げられると蒼は羽根の両足首を縛りはじめた。
「あの・・本当に言いません」
蒼を女だと疑わない羽根はその行動がとても不思議だった。
いくら何でも全然平気なんてこの人は本当はすごい冷酷な人だったらどうしよう・・このまま俺拷問とかされるのかな?誰か助けて!!
心の中で叫んでみても誰も来るはずもない。すると蒼はクスッと笑った。
「もう、羽根・・そんなんじゃ何をされても文句言えないわよ。朱鳥に説教したことを私がしたら意味ないじゃない」
蒼は羽根をベッドの上で仰向けにするとヒップラインの滑らかな曲線を指先でなぞった。
「あっ・・やめて・・触らないでください」
羽根は体が敏感になっていることを蒼に知られたくはなくて必死に藻掻いていた。
「あん、こし何か振っちゃって、いいわ少しだけ気持ちよくしてあげる」
そんなこと望んでもいないのに、蒼は羽根にこれ以上何をしようと言うのだろう?
「いえ、やめてください・・違います・・早くこれを解いてください」
と両腕を頭の上で動かした。だが、蒼の唇は羽根のむき出しになっていた胸の飾りに吸い付いた。湿った感触が胸を這い、羽根は甘い声を洩らした。
「あんっ・・」
「あらぁ、可愛らしい声ね。もっと聞きたくなっちゃったわ」
蒼は羽根の声に喜んでもう片方の飾りを指先で強く摘み上げた。
「ああっ」
羽根がまた声を上げると蒼は空いている片手で携帯電話を掴んだ。
程なくシャッター音が鳴る。
「えっ?」
羽根が驚いて蒼の手元を見ると携帯が握られている。
口で羽根の乳首をくわえながら「写真撮ったわ」と呟く。
「ああっん」その震動が伝わって羽根はまた声を上げるとまたシャッター音がした。
「ひどい」
「ひどくなんかないわ。ほら見てかわいいわよ」
と携帯で撮られた自分の顔が映し出されると羽根は顔を背けた。
「消してください。悪趣味・・・ああっ」
言いかけたところでまた強く吸い上げられて甘い声に変わった。
気がつくと両方の胸がぷっくりと赤くいやらしく尖っていた。
蒼はそれを指先で触れながらまたシャッターをきった。
男の乳首なんか撮っても誰も喜ばないのに・・・と羽根は蒼の顔を見つめた。
<「恋占い」蒼の部屋にて4へ続く>
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