羽根の視線に答えるように蒼はそんなことを言った。
一体誰が買うと言うんだ。物好きめ。
羽根は言葉にせずに少し潤んだ瞳で蒼を睨む。
するとまたシャッター音がする。
「もう、いい加減に・・・」
と言いかけるとうつ伏せになった腰の辺りを高く持ち上げられた。
ベッドの上で頭と足をベッドに付けて腰だけ高く上げられた情けない格好をさせられた。
しかも下着さえ着けていない。
「ひっ!」
羽根の双丘の狭間に蒼の長い爪がひっかいてきて短く悲鳴をあげた。
痛い・・・そんなところひっかくなんて・・
羽根は怯えた瞳で蒼を見るとまたシャッター音が鳴る。
こんなあられもない格好を撮られたくはない。
羽根は慌てて体勢を直そうと高く上げられていた腰を落とそうとすると今度は下から蒼が羽根の雄に触れてきた。
「やめてっ」きっぱりとそう言う羽根に蒼は口元を上げて笑うばかりだった。
「羽根君、いい子だからもう少しお姉さんの言うこと聞いてね」
チュッと羽根の尻に口づけた。女なのにこんなこと堂々とするなんていくら何でもやり過ぎじゃないかと羽根は蒼の顔を見つめている。
「何?言いたいことでもある?」
蒼は携帯電話を片手に持ったまま羽根の顔に近づいた。
「もうやめてください。俺いくら何でも女じゃないんだし」
羽根はぷうっと頬を膨らませた。こんな体勢になっても羽根はなぜか蒼のまえでは恥ずかしいとか気持ちいいとは思わなかった。どこか家族のような安心感がある。本来なら異性で一番恥ずかしい相手のはずなのにどうしてなのか不思議だった。
だが、次の瞬間、羽根は納得した。
蒼が羽根の目の前で下着を脱ぎだした。ハイレグの女性ものの下着の中身はなぜすもりあがっている。それを羽根の目の前に出されて、羽根はびっくりして言葉を失った。
「お、男・・・・」
「ええ、一応ね・・・さぁ舐めなさい。わたしの大きいわよ」
「ぐっ・・・」
羽根の顔にペタペタと蒼の雄が押しつけられた。羽根はそれに舌を伸ばすとまたシャッター音が鳴った。
「やっ、やめいください・・・んぐっふっ」
蒼は羽根の頭を持って自分の股間に押しつけた。羽根の口いっぱいに蒼の雄が入れられてしまった。
「いい子だから私を気持ちよくしなさい。今日はそれで許してあげるわ」
蒼は近くにあった煙草に手を伸ばすと火をつけて煙を吐き出した。
<「恋占い」蒼の部屋にて5へ続く>
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