部屋の中にはくちゃくちゃという淫らな水音が響き渡っていた。
だがそれだけの刺激ではなかなか体は楽にならない。
乳首や前にも刺激が欲しい。体中に刺激が欲しい。
「さて、そろそろつらいんじゃないですか」
芳生はそれを見越してわざと光長に尋ねた。
「もう、やめ・・て・・」
光長の頬に手をあててその顔を覗き込む。
「どうして欲しい?」
「やめて」
芳生は光長がかろうじて身につけていた非襦袢の腰紐を解いた。
パラリと赤い襦袢が畳に広がる。袖を通しただけの格好で汗が浮かぶ白い肌が露わになる。
雄からはだらだらと流し続けた先走りがとろりと糸をたらしていく。
芳生の目の前で畳の上にしみをつけた。
芳生はためらわずに光長の雄の先に触れた。
「やっ・・うんん」
わずかに触れられただけで腰が揺れる。
芳生はすぐに目の前の座椅子に座った。
「花梨ここへ来なさい」
芳生が指し示した膝の上に花梨が座ると芳生は花梨の体を抱きながらその懐に手を入れた。
「あっ・・」
花梨の口から吐息が漏れると芳生はその襟を開いて淡く色づく乳首に舌を這わせた。
わざと光長の前で花梨の乳首を吸う。
光長はそれを見ながら自分の胸の尖りを弄られているような気がしてくる。
そけから唇を花梨の胸から離すと今度は花梨の小さく赤い唇に人差し指と中指を入れた。
ゆっくりと花梨の口の中の舌を絡めたり花梨の瞳が次第にうっとりとしていく。
光長は花梨の口を見ながらそこに自らの楔を突き立てたらどんなに気持ちがいいだろうと考えていた。
芳生は光長の考えていることを察してわざと花梨の口の中を指でかき回した。
「挿れたいでしょう」
芳生が光長に笑いかける。
光長はこくんと頷いた。
「いいでしょう。でもその前に花梨を達かせてあげてください。花梨彼の横に立ちなさい」
芳生の命令に花梨は従って光長か座っている横に立った。
そこで光長君の方を向いたら裾を腰の上までめくり上げなさい。
花梨は驚いて瞳を見開きながらとまどっていた。
「花梨、何をしているんですか?」
ぴしゃりと良く通る声でそう言われて花梨はゆっくりと裾を持ち上げる。
光長の頬の横にまだわずかに反応を始めただけの花梨の雄が視線に入った。
「さ、まずはあなたが花梨を気持ちよくしてあげなさい」
芳生に言われて光長は花梨の雄に舌を伸ばした。
「あんっ・・んん」
花梨が小さく声を伸ばす。
「花梨、よく見えないので、光長くんをまたぎなさい」
花梨はまたぐずくずと戸惑って言われたとおりはできなかった。
「あなたもこれが必要みたいですね」
芳生は花梨の蕾に光長に入れたのと同じカプセルを埋め込んだ。
「あ、・・嫌・・・芳生・・さま・・あ」
「すぐに跨りたくなりますよ」
花梨の耳元で囁くと花梨が次第に腰をくねらせ始めた。
光長は己の姿と重ね合わせて瞳を閉じる。
そこに花梨の雄が顔にあてられた。
「さあ、光長君」
目の前で酒のグラスを手に芳生の口元が上がった。
<「弦月」座敷牢4へ続く>
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