「尻の孔・・に・・お前の・・その肉棒をいれ・・て・・」
まともな精神状態だったら決して言わないようなことを言わされた。
雅秀は楽しそうに口元を上げた。
「お前という男は・・・この淫乱が」
耳元に官能的な声で囁く。酷いことを言われているというのにそれだけで体中に甘いしびれが走る。
だが雅秀に開かれた足の間に熱い楔があてがわれると、ひくりと蕾が動いた。
甘い予感に全身の毛穴が開いていくような感覚さえある。
「挿れいやるからゆっくり味わいな」
雅秀はそのまま先端を光長の蕾に押しあてると、グイッと押し入れる。
「ああ・・ん・・」
光長の入口よりも大きなものに塞がれた圧迫感よりも、待ち望んでいた痛みに甘い声が漏れた。
その楔を受け入れるように蕾が収縮していくのがわかる。
雅秀が思わずため息混じりに耳元で嬉しそうに
「そんなにがっつきやがって、そんなにこれが欲しかったならゆっくり味あわせてやるよ」
こんな時だというのにその声はなぜか優しく聞こえた。
長時間の戒めに頭の中までおかしくなってしまったのかもしれない。
それでも今は強い刺激を与えてくれる雅秀に縋るしかなかった。
何とかこの地獄から救い出してくれるのであればそれでいい。
雅秀の楔が奥まで届くと光長は泣きながら雅秀の背中に爪を立てた。
それでも雅秀は光長を懸命に突いてくれる。戒められている前からは透明の密が流れてその密が雅秀との接続部分を濡らす。
「お前・・・」
雅秀が何かを言いかけて言葉を飲み込んだ。
せき止められている部分に食い込む金属などもう気にならないほどの刺激が雅秀から注ぎ込まれてくる。戒められていなければ、とうに達していただろう。
そんな時突然、光長をずっと苦しめていた金属があっけなく外れた。
まるで様子を観察されていて、丁度良いタイミングを狙っていたかのようだ。
もしかしたら全て芳生の手の中で踊らされていたのかもしれない。
だが、光長はそんなことを考えている余裕などなかった。
体中から押し寄せてくるような官能に渦に身を投じる。
雅秀が光長の中で回すように楔を突いた瞬間に勢いよく光長の雄からせき止められていた欲望の蜜が吹きだした。
何度も大きく体を震わせながら長くその甘い痺れた感覚が続く。
雅秀は同時に光長の中を乱暴に何度も突き入れる。
「あああっ・・やぁ・・くうん」
大きく掠れた声が漏れ、両手で雅秀の背中を掻き抱いた。
雅秀も動きが速くなりその体が光長に倒れ込むと吹き出すような熱が光長の中に注ぎ込まれていく。
お互いに荒い息づかいの中光長の意識は途絶えた。
<「弦月」牡丹の間にて4へ続く>
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