色々な部分を入念に責め立てられるのに達することが許されない地獄。
光長はベッドの上で体を捻りながらその地獄から逃れようと必死だった。
だが、雅秀の体全体でのしかかるように押さえつけられたその体は結局雅秀の手の中にあるようなものだった。
「早く言えよ。強情だな」
雅秀は何度となく光長の耳元で囁くが、そんなことを言わなくてもそのうち勝手に体の中に入ってくる。光長はそう思っていた。
だが雅秀はなかなか光長の中には入ってこない。
その代わり焦らすように両方の胸を執拗に嬲っている。
わざと胸の上で光長の顔を見つめながら長い舌で赤く尖った部分を舐めたり吸ったり、時には歯を立てたりしていた。そのおかげで光長の胸は乳輪から赤くふっくらとして、雅秀の唾液に光っている。尖った部分に歯を立てられると思わず腰が浮いた。
「そんなにここが好きなのか?わかった。そこまで強情に入れて欲しくないのなら、お前の口で俺をいかせろよ」
雅秀が一度起き上がって体制を変える。両手で光長の両足の太股を掴むとぐいっと広げる。
「ああ・・やぁ・・んん」
その口に熱くたぎる楔をねじ込んだ。
光長の金属に拘束されて蜜を流している雄とその奥にある蕾を眺めながら、口に自らの楔を咥えさせる。
「これだけで反応するのか?」
「んっ」
光長の蕾は見られているだけで収縮した。
口にねじ込まれている熱い楔は光長の口には入りきれないほど大きい。
光長は最初は楽になりたい一心で舌を絡ませていたが、次第に舐めているだけで自らの体が熱くなってくるのを感じていた。
だが、いくら舌を絡ませながら奉仕しても、雅秀はなかなか達することがなかった。
「早く言えよ。俺もそろそろお前の下の口にねじ込みたいぜ」
「んふっ・・んん」
いきなり雅秀の指先が光長の蕾に触れた。自分の口に含んでいる熱くて堅い楔がその蕾に埋め込まれることを考えると、戒められている雄の先から蜜が零れた。
「いれ・・て・・」
雅秀の楔から口を離すと小さくそう言った。
だが雅秀は聞き逃さなかった。
「どこにになを入れるんだって?」
雅秀は顔を上げて光長の顔を見た。
<「弦月」牡丹の間にて3へ続く>
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