全身が雅秀の前に露わになると雅秀は雄につけられた戒めの金属を見つめてニヤリと笑った。
「いいもんつけてるじゃねぇか」
そう言えば光長にとって最初の鬼はこの雅秀であることを思い出した。
まだ救われたわけではないのだと改めて気づく。
「ああっ・・はっ・・」
そんな時突然、光長の戒められている金属が強く振動を始める。
芳生が光長がいなくなったことに気づいて制裁を加えているのだ。
光長はベッドで雅秀に見下ろされながらビクビクと雄を揺らして反応した。
雅秀の視線がそれを食い入るように見つめていた。
「やっ、見るなっ・・あ・・ん・・」
何度も見られていても一方的に見られることには絶対に慣れない。
それに今は浅ましいほどに自らの欲望を起たせながら揺らしている。
せめて顔だけでも雅秀から逸らして横を向くが、雅秀はその顔を元に戻しながら光長の反応も楽しんでいる。
「良いこと教えてやろうか?」
雅秀の言葉に光長か潤んだ瞳を向けると雅秀は光長の戒められている金属を人差し指と親指で弾いた。
「やっぁ!」
「おーおー、パンパンじゃねぇか、これじゃ余計に辛いよなぁ」
口元を上げて笑いながら光長の花茎を指先でつーっとたどっていく。
その指が裏筋を通りながら根本に到達すると光長のそこはまだビクンと動いた。
「これを簡単に外す方法があるんだが、お前には無理だな。まっそのままでも俺には全く問題はねぇから、お互い楽しもうぜ」
この戒めを外す方法と聞いて光長は雅秀に期待の目を向けた。
「外す方法?どんな?頑張る・・か・・ら・・あんん」
また強い振動が送られて体を揺らした。
「ああ、簡単なんだけど・・これじゃあな。要はお前のここが元の形にもどれば抜ける」
そう言われて光長もハッと気づいた。この状態で芳生にはめ込まれたので鍵がないと外れないと思いこんでいたが、確かに小さくなれば簡単に抜ける。
だが一度欲望をため込んでしまった光長の雄はその欲望を吐き出さない限りそれは無理だ。
雅秀の言っている意味がよくわかった。
「ひっ、何を・・ああんん」
そんなことを考えていた光長にいきなの雅秀が光長の後孔に指先を突かれて腰を退く。
だが雅秀はその細い腰を片手で押さえつけながら双丘の狭間を突き入れた。
「ああんんん」
前後を塞がれて雅秀は足をばたつかせるが雅秀が跨るようにその上にのしかかった。
「おお、良い感じに締め付けやがって、お前ってつくづくそそるよなぁ」
わざと耳元に口を寄せると官能的に囁かれて更に雄から蜜が溢れだした。
「こんなに濡らしやがって、お前本当にあの時が最初なのか?嘘だろ、だって電車の中でかなり誘ったここしてやがったもんな」
雅秀はそう言いながら差し入れた指でグリグリと内側を抉る。
「ちがっ・・やっ・・め・・ろ」
光長は潤む瞳で精一杯雅秀を睨みつける。
「違わないな、今だって浅ましく俺の指に食いついてきやがる。欲しいんだろ」
意地悪く耳元で囁いてからその口で尖って敏感になっている乳首を吸う。
ジンワリとした感覚が全身に広がっていった。
わざと音を立てながらいやらしくそこを舐め回す。
光長の形を元に戻すどころかどんどん追い詰められていく。それなのに張りつめていく一方で解放されることがない地獄に光長は啼かされていた。
「欲しいって言えば与えてやるぜ」
元々その気でここに連れてきたくせに雅秀は新しいおもちゃでも与えられたように嬉々としていた。
<「弦月」牡丹の間にて2へ続く>
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本当にありがとうございます。
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