気づけば光長は風呂場の前に立っていた。
雅秀に酷い仕打ちを受けながら
言うとおりにはなりたくはないと思ったが
この道場に住み込みで順番に入らなければ風呂がいただけない。
この道場には住み込みで12人が暮らしていた。
師範とその家族は別棟に暮らしているので別だ。
道場に住んでいるのは兄弟子が3人、弟弟子が4人、見習いが4人。
雅秀は弟弟子のひとりだった。
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風呂は道場の住み込みの者だけが使うので兄弟子から順番に入る。
下の方の見習いは風呂焚きをする。
この時間はちょうど光長の入る時間帯だ。
当然外には風呂焚きをしている見習いがいた。
光長が風呂の脱衣所戸を開けると脱いだ着物が置いてあった。
恐らく雅秀のものだと思われる。
光長は着物を脱ぐと風呂場の戸を開いた。
雅秀は椅子に腰掛けて体をわらで洗っている。
その体になぜか目を奪われた。
自分よりも逞しく均整のとれた男らしい体つきをしている。
光長はどちらかというと武士にしては華奢で痩身だった。
肌も白くてまるで女のようなもち肌なのが嫌いだった。
雅秀のような男らしい体つきに憧れていたので思わず呆然と見とれていた。
「早く入れ」
そんな光長の手首を掴んでぐいっと引っ張られて光長は雅秀の前に跪いた。
「そこに座れ」
そう言って木の椅子を差し出されて座るといきなり尻の間に指先を入れられた。
「なっ?!」
思わず大きな声が出てしまい
外にいる見習いのことを思い出して慌てて光長は口を塞いだ。
「よく洗っておかねぇと使いものにならねぇからな」
雅秀は口元を上げると糠をつけてその指先をぐいと押し入れて指先を鍵がたに曲げながら
掻き出すように洗い始める。
「あ・・・・はぁ・・・」
その刺激がたまらず塞いだ口から吐息が漏れた。
「洗っているだけで感じるのか?よほどの男好きだな」
雅秀の言葉に睨みつけると雅秀は中の指をくるくるとおもしろがって回した。
その指先に突然体中がしびれるような衝撃を感じてビクンと体が反応した。
「お、いいとこ見つけたぜ」
雅秀は嬉しそうに何度もそこをこする。
光長はその都度ビクンと体を揺らしていつの間にか前の雄が硬く張りつめて上を向いていた。
それに気づかれまいと両足を閉じると、雅秀は自らの膝頭でグイッと光長の足を開かせた。
「あんっ・・やぁ・・・」
「どうかしましたか?」
思わず大きな声を出した光長に外で風呂焚きをしていた見習いが声をかける。
「なん・・でもない・・」
光長は慌てて声を出すとおもしろそうに雅秀が光長の蕾に差し込んでいる指先を素早く抜き差しをした。
「あぁぁ・・・やめ・・ろ・・」
なるべく小声でそう言うが
もしかしたら全て聞かれているのかもしれない恐怖に怯えながらも
体中がおかしくなりそうなほど刺激を与え続けられてぐったりと雅秀に寄りかかっていた。
雅秀はそんな光長の前と後ろにいたずらを繰り返す。
「も・・・やぁ・・でる・・」
次第におさえがきかなくなり光長が目に涙をためながら訴えると
雅秀は光長の雄を口に含んだ。
「やぁっ」
突然のことに戸惑いながらもその快楽にがまんできずに
雅秀の口の中に蜜を吐きだしてしまった。
ごくんとそれを飲み下した雅秀が風呂の外に声をかけた。
「ちょうど良い湯加減であったぞ。満足だ」
それは誰に向かって言った言葉なのかよくわからないが、外から
「ありがとうございました」
と言う声が聞こえてきた。
光長は風呂の湯で雅秀の痕跡を全て消そうとお湯の中に身を沈めた。
なんという・・・ことを・・・
<「蜜月」 原っぱにて1 に続く>
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