暗闇の道場の細い窓から一筋の月の明かりが差し込んでいる。
その光を帯びた雅秀の瞳が光って光長を見下ろしていた。
※18歳以上の方のみどうぞ
[1回]
ミシミシという音がしそうなほど雅秀のものは熱く硬くて立派だった。
その楔が少しずつ己の中にねじ込まれてくる圧迫感に
金魚のようにパクパクと口を開けて呼吸していた。
雅秀は光長の片足を高く持ち上げで肩に担ぐように体を進めている。
「ん・・・ぐぅ・・・あはぁ・・・」
「もっと色っぽい声はでねぇのか」
「・・んな・・・てめ」
そう言う雅秀に瞳だけで睨むのがやっとだったが
それも長くは持たない。
いっぱいいっぱいに広がった接続部分が徐々に動かされる。
「ああっ、やぁ・・め・・・」
光長は自分でも信じられないような甘い声を上げていた。
それに気を良くしたのか雅秀が光長の雄を掴む。
「一緒に気持ちよくしてやるよ」
その手を上下に動かされると前後から不思議な感覚が生まれ始めた。
(なんだコレは・・・おかしくなる・・・)
混乱する光長の顔を見つめて雅秀が腰を大きく動かし始めた。
「お、さすがに師範ともなると覚えがいいらしいな。見てみろお前腰が動いているぞ」
そう言われて初めて自ら快楽を求めていることに気がついた。
光長はそれでも雅秀の攻めからは逃れられずに
肉を打つような卑猥な音が響き渡るのを遠くで聞いている。
「ああ・・もう・・・やぁ・・・だ・・んくぅ・・」
ただ言葉にならないだらしない己の声さえも遠くで聞いていた。
「さぁて、そろそろいいかいくぞ」
雅秀は覆い被さるように光長の体を抱きしめると光長の中に流れ込んでくる。
その感触がやけに生々しくて、光長はついに一筋の涙を零した。
道場の床には光長の尻から溢れだした雅秀の欲望が広がった。
光長は冷たい床に顔をつけて床を涙で塗らしている。
横で雅秀は光長の着物をバサッとかけると出て行った。
「どうして・・・こんなことに」
<「蜜月」濡れ縁にて に続く>
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