「可愛い奴め、どうしてお前を光長と行かせなかったかわかるか?」
「わか・・あああっ・・んんん」
わかりませんと言おうと思ったのに月余の熱い楔が萩之介の体にゆっくりと入り込んできてそれはあえぎへと変わった。
「じゃあちゃんと教えてやる」
月余の美しい瞳が夕日色に染まっている。
ただ呆然とその瞳を見つめながら萩之介は月余にしがみついている。
「もっと力を抜け、きつくて入らない」
少し苦しそうに月余が萩之介の胸に口づけると萩之介の背中が揺れる。
「私はお前が好きだ」
「あう・・・んん・・・つく・・よ・・さま・・」
熱い楔を全て埋め込むと月余は萩之介の上に覆い被さる。
サラサラときれいな髪が萩之介の体に落ちてくる。
まるで夢のようだ思いながら体の中の月余の存在を感じている。
熱くて火傷しそうなほどのそれが今萩之介を貫いている。
どうせ一時の気の迷いでも好きだと言ってもらえると嬉しかった。
萩之介は月余の美しい髪に手を伸ばしてその頭を抱いた。
一瞬月余の目が見開かれるがすぐにそれは細められて微笑みに変わった。
「萩之介、私を受け入れてくれるのだな。嬉しいぞ、他の誰にもお前を触れさせはせん」
月余はそう言って埋め込んだ楔をギリギリまで引き抜くと一気に差し入れた。
「ああっ・・つくよ・・さまっ・・熱いです・・やけどしそうです」
「お前もだ・・・お前の中も熱いぞ」
体を何度も打ち付けながら月余がそう言う。
萩之介はそこから全てが溶けてしまいそうなほどの熱を感じていた。
このまま永遠にこのときが続けばいいと思っていた。
例え一時の気の迷いで男の萩之介を抱いていたのだとしても
それはそれでいいと思えるほど
頭の中がどうにかなりそうなほど月余との行為に酔っていた。
「あああ・・んんん・・・うう・・く・・」
声を漏らす萩之介の口を月余が塞ぐ
口の中もゆっくりと月余の熱い舌が萩之介の舌を絡め取りながら
気づけば月余にしがみついていた。
「これではお前をもっと気持ちよくしてやれんぞ」
耳元で囁く月余の声も官能的だった。
「つくよ・・さま・・私はあなたの・・・ものです」
そう言うと萩之介の中の月余がまた大きくなった。
2人は月が高く昇るのもわからないほど納屋での情事に没頭していた。
やがてこの納屋は2人の密会場所になる。
<「蜜月」騎乗にてへ続く>
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