「ああ・・・やぁ・・もぅ・・ゆる・・して・・ください」
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[1回]
まだ幼さの残る大きな瞳からこぼれ落ちる涙を唇で拭われるだけで
萩之介の体は一層熱くなる。
「私から離れようなどと考えるなら私もお前によく教えておかなければいけない。今までは甘すぎた。今日からお前は私の部屋に移してもらった」
月余は雅秀と同室だったが、雅秀は数日前に突然何も告げずに出て行ったきり戻ってこない。
そのため今は月余はひとりだった。それを良いことに一番弟子の竜哉に萩之介の部屋替えを申し出て承諾をもらったらしい。
「いや・・・」
萩之介の蕾に自らの熱い楔を埋め込んだまま何度もその体を打ち付けている。
いつもは美しく束ねられている月余の髪が、今は体を揺さぶっているいるおかげで乱れている。萩之介の柔らかな尻を掴んで奥深くまで自らの楔を埋め込んでいく。
萩之介はこれまで味わったよりも深く腑までもえぐられるような感覚に
最初は痛みだけだったが、次第に体の奥から甘いうずきに変わっていった。
だが、こんな事は尋常ではない。もしもこんな事に慣れてしまったら本当に月余から離れられなくなってしまう。月余だって一時の気の迷いに過ぎないかもしれないのに、これ以上萩之介だけが溺れていくのが怖かった。
「ああ・・どうか・・きっと・・・つくよ・・さまは・・気の迷いで・・私なんかを・・」
すると月余は萩之介の雄を掴んだ。
「ああ・・おやめ・・くだ・・さ・・」
その雄を強く上下させると萩之介の体が弓なりにしなっていく。
「・・くうん・・あん・・・」
「お前は私が離れるとどうして思うのだ」
どこか切なげな声が萩之介の耳元に聞こえる。
今度は袋をやんわりと刺激されて萩之介は体を左右に振った。
「だって・・・つくよ・・さまは・・私とは・・違う・・」
「同じだ、お前ももっと成長すれば私は逆に歳をとるのだぞ」
そう言う月余の瞳が寂しそうだ。
そういえば月余はとても美しい反面いつでも悲しそうな瞳をしていた。
萩之介はそんな月余のことが気になって以前聞いたことがあった。
「月余様はどうしてそんな悲しそうな瞳をなさるのですか?」
「そんな風に言われたのは初めてだ。私はそんなに悲しそうか?」
「はい、私には月余様がいつも涙をこらえていらっしゃるように見えます」
「そうか、これはよほど不幸が染みついてしまったようだ。お前が私を慰めてくれるか?」
「私でお力になれるなら」
<「蜜月」月余の部屋にて2へ続く>
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読了、お疲れ様です。
web拍手をありがとうございます。
先日あと2章で終わると書きましたが、少し長引きそうな気がします。
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