「どうした光長、お前から仕掛けてきて途中でやめるのか?」
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[5回]
意地悪く耳元で囁かれて光長はその顔を呆然と見上げた。
「ん・・だ・・・くっ・・・・ああ・・・」
最初は光長が眠っていた雅秀の雄を咥えたのだが、気づくと体勢は逆になり光長が仰向けに寝ている。
一方雅秀は光長の足を大きく広げてその奥の窄まりに近くに転がっている何本かの大きさや太さが違う瓜を挿れたり出したりしている。
「も、む・・・り・・・」
「お前って俺以外でも平気で飲み込むのが気にいらねぇんだよ。全部挿れてやるから覚悟しろ」
「ひゃっ・・・それ・・・あん・・やぁ・・・うう・」
雅秀が一番太い瓜を手にとってあてがうと、光長はその両手で雅秀の手を掴んだが雅秀は無理矢理押し込む。
「どうだ」
雅秀の声が掠れている。
どうやら光長の様子を見て興奮しているようだった。
「まさ・・ひで・・のが・・いい・・」
「馬鹿野郎」
一言呟くと雅秀は光長の蕾から瓜を抜いた。
自らの楔を光長に押しあてると光長の両腕が雅秀の首に巻き付いた。
「雅秀・・・」
どこか安心したような声が雅秀を追い詰めていく。
「お前はやはり淫乱だ」
「ああ・・・お前だけにはな」
するとゆっくりと体を進めていく。
熱い雅秀の楔に貫かれながら光長の顔が喜びの表情に変わると雅秀はその唇に噛みつくような口づけを落とした。
雅秀は多分不安なのだ。
光長を自分のものにできたとしてもいつか自分の元から去ってしまうようで怖くて、それで光長をつなぎ止めるために尋常ではない行為を繰り返す。
そうすれば仮に光長が他の誰かとこんなことになったとしても満足しなければ自分の元に戻ってくると考えているからだ。
だが光長の中ではこんな行為を他の誰かとする気さえなかった。
これは雅秀だから抱かれている。
雅秀だがら・・・
雅秀のことが心から愛しいと思った。
こんな気持ちになったのは生まれて初めてで自分でも驚いている。
雅秀・・・・
光長がふと視線を上げると蜜のように甘く月のように静かな瞳が光長を見つめていた。
「まさひで・・・」
光長が呟くともう一度その唇は塞がれた。
<おわり>
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次回は番外編としてここに登場した陰間の桔梗と花梨の話を書きたいです。
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