「して欲しいならして欲しいと言わねば俺は何もせん」
上から顔をのぞき込まれて雅秀は輝く瞳でそれだけ告げると
ごろんと布団に横になって背を向けた。
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[1回]
光長は立ち上がろうとしてその手首を雅秀に掴まれた。
「ここから出ることは許さん」
「離せ」
「強情な男だな」
雅秀がため息混じりに光長の褌に触れるとそこははちきれんばかりの欲望が褌の横から顔を出している。
雅秀はそれを指先で数回触れた。
「あっ・・っ・・・」
唇を噛みしめるように光長は座り込んだ。
「頼む・・・何とかして・・くれ・・・」
俯いたまま蚊の鳴くような声で光長が呟いた。
「ん?聞こえん・・・ちゃんと俺の顔を見ろ」
雅秀は意地悪く光長の頤をつかんで顔をのぞき込んだ。
光長のきれいな顔は羞恥のあまり桃色に染まり瞳はうるうると涙をたたえている。
「どうすればよいのだ?」
雅秀は意地悪く尋ねた。
光長は自らの着物の袷を開いてその欲望を露わにする。
「これを沈めたい。どうすればいいのかわからん」
その言葉を聞いて雅秀は一瞬瞳を見開いた。
が、すぐに目を細めると光長の欲望を口に含んだ。
「ああ・・・よせ・・・うう・・ああ」
「どうだ、気持ちよかろう」
雅秀はたくみに舌を使って光長を追い詰める。
「だめだ、もう、でる」
光長が背をしならせて痙攣するように達すると
雅秀は光長の欲望を吸い取るように飲み込んだ。
ハアハア、と肩で息をしながら光長は涙を流す。
「雅秀・・・ダメだ・・・まだだめだ・・・」
光長の欲望はすぐに復活をする。
光長は今時は四つんばいになり尻を雅秀の前に突き出した。
「頼む・・・私をお前の欲望で貫いて・・くれ・・」
自ら尻の肉を割り開いて雅秀の前に隠れた部分をさらけ出している。
こんなに効き目があるとは雅秀自身驚いていた。
実は怪しげな異国人から手に入れた媚薬だった。
これを飲ませるとどんな貴婦人であろうと簡単に淫乱になるという。
半信半疑で光長に飲ませてみたのだった。
それがあの光長が、抱かれるくらいなら自害しようとさえした光長が
自らの陰部を雅秀の前に晒しているのだ。
しかもここに雅秀のものが欲しいとまで言うのだから・・・
なんという恐ろしい薬であろう。
しかし雅秀はその尻を掴むと自らの楔を出すと突き刺した。
「あぁぁああああああ」
長く続く光長の声にどれほどの快楽が訪れたのかが伺える。
雅秀に体を揺すられながら涙を流して喜んでいる。
ふと雅秀の中に疑問が浮かんだ。
(俺はこんな光長が見たかったわけではない)
しかし何度も突き上げる雅秀に光長は声を漏らして
やっと欲望を吐き捨てると
やっと静かに眠りについた。
これが夢であればいいと光長は思うに違いない。
<「蜜月」風呂焚き場にて に続く>
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