雫よりも細い美波の指を羽根の蕾はすんなりと受け入れた。
「よほど美波君が良いみたいだね。なかなか穏やかじゃないなぁ」
言い方は穏やかでもその言葉にはかなり棘(とげ)があり羽根は後ろで体を支えている雫の顔を見た。
雫は少しだけ満足したように瞳だけで微笑む。
本当に恐い人だと思った。けど美波の指はとても羽根にとって新鮮だった。
細くて冷たく3本がバラバラと動かされるので羽根の中は熱く蠢いている。
とろんとした瞳と開かれた唇がそれを物語るようで雫にもその様子が伝わっているのだろう。
雫に弄られている乳首も乳輪は赤くプックリと膨らんでいて中央でツンと硬く尖った芯の部分が少しの刺激でも下腹部へと響いた。おかげで雄からはトロトロと透明な蜜が溢れだしてその根元を濡らしている。
だが、雫は決してそこには触れてはくれない。
きっと口に出して言うまで触れない気に違いない。
「ん・・・くっふ・・ううん・・」
羽根は甘い吐息だけを繰り返し発しながら身をよじっていた。
「ね、そんなに気持ちいいの?ずっとこのままでいたいんだ」
雫は意地悪い。だが美波の視線が羽根の蕾と雄に注がれて、それだけでおかしくなりそうだった。
クチュクチュと美波の指先から音が漏れてくる。
雫の視線もそこに釘つげになっているのがわかる。同時に後ろで抱えている雫の前がゴツゴツとあたる。
それを入れてもっと奥まで突き上げて欲しい。
羽根の脳裏に雫との記憶が甦り、無意識に腰をゆらし始めた。
「うわっ・・すごいな・・・」
羽根の肉壁が締めつけて思わず美波が辛そうに顔をしかめた。
美波でさえも羽根の奥へと突き立てたい願望が生まれる。
「う・・ん・・・もう・・・おねがい・・・もっと・・おく・・まで」
羽根はうわごとのようにそう言った。
雫が後ろからカチャカチャとベルトを外す音がする。
「羽根・・・何が欲しいの?」
耳元で悪魔のように囁かれて
「しずくの・・・かたくて・・・すごい・・・やつ・・」
と羽根は答えると
「それは何?」
ととぼけられた。
なんと答えるかなんて思いつかない。そのままその淫靡な名称を連呼した。
美波が驚いて羽根の顔をじっと見つめながら指を止めた。
羽根は物足りなさに腰を大きく左右に揺らしはじめた。
雫は美波の腕を掴んで羽根の前から退かすと後ろから羽根の腰を掴んで少しだけ浮かせた。
自らの足を開いたところにもう一度羽根の腰を乗せると、ズブズブと蕾に羽根の望んだ太さが踏め込まれていく。
「はぁ・・んん・・・はぁん・・・」
甘い吐息とも啜り泣きともとれるような声を洩らしながら羽根は雫の上で気持ちよさそうな表情を浮かべた。
「羽根の中・・すごいぞ」
雫はわざと羽根の耳元で囁きながら美波の顔を見つめた。
赤く色づいた果実のような乳首と高く反り返った先から蜜を流している羽根の雄。その下で熟れた蕾は雫の太い楔を飲み込んで揺れながら雫が見え隠れしている。
美波はじっと見つめてから何かに気づいたようにハッと視線を逸らした。
「お前も入れてみるか」
雫の言葉に美波は顔を上げた。
羽根はいやいやと首を横に振る。
「しずくのが・・いい・・」
だが雫はニヤリと口元を歪めて笑うと。
「もちろん俺のは咥えたままに決まってんだろ」
信じられない言葉が耳に響いた。
<「恋占い」美波の家にて7へ続く>
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