今日のあなたは身近な人の意外な秘密を知ることになるでしょう。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[1回]
その秘密に驚いたあなたはその人と仲違いするかもしれません。でもあなたが心と体を解放することできっと良い結果が得られるでしょう。
「また占いですか?」
携帯画面を真剣に見つめる羽根に運転席から朱鳥が話しかけた。
「うん、俺こういうの信じない方なんだけど。これよく当たるんだよ」
「ほう、で今日はなんて?」
朱鳥は運転しながら正面から視線を動かさない。
「秘密・・・あそうだ雫の秘密って何?知ってるよね」
羽根は後ろのシートから身を乗り出して朱鳥の横に顔を出した。
「存じ上げません」
朱鳥はいつもの無表情で冷たく答える。
「今日はこれからあなたに占いの館へお連れいたします」
唐突に朱鳥はそう言って雫の家とは逆の方向へ向かっている。
「なんで、俺信じないって今言ったばかりだけど」
羽根は朱鳥の首筋に唇を寄せた。
「こら、やめなさい」
羽根の吐息を首筋に感じて朱鳥は口調だけを崩した。
「雫の気持ちが少しわかるなぁ。朱鳥って機械みたいだからその中の人を見てみたくなる」
悪戯っぽく口元を上げた羽根に朱鳥はまだ無表情を崩さない。
「私の秘密ではなくて雫様のですよね」
「言う気になった?!」
朱鳥の言葉に羽根が飛びつくと朱鳥は少しだけ口元を上げた。
こんな表情だけは羽根もよく見ている。
「いいえ、ご自分でお聞きになればいい。そろそろですけど着く前に私をご所望なら・・・」
朱鳥は人通りの少ない公園の前で車を路肩に止めると後ろを振り向いた。
「いや、それは・・べつに」
「そうですか」
羽根が困ったように視線を泳がせると、朱鳥はクスッと笑いながらのたギアに手を添える。
に見せかけ素早くその腕は油断していた羽根の頭を押さえつけた。
急に重ねられた唇は強引に羽根の唇を開かせながら長い舌が羽根の口腔を舐めていく。
「ん・・ふっ・・・」
シート越しに与えられた口づけは体が触れあうこともないのに羽根の体を熱くしていった。
<「恋占い」占いの館にて2へ続く>
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