廊下を歩きながらふらつくとそれを花梨が支えてくれた。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
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「あまり気に病まなくてもたった一晩助平な爺に体を触らせるだけですよ」
感情が表に出ない花梨の言葉に先程の芳生の言葉が交差する。
男達を煽らない方法を既に彼は身につけてしまうほど酷い目にあわされたのだろうか?
「君はこんなところにどうして?」
「そんなに酷いところじゃないですよ。体触られて気持ちよくしてくれるんだから」
「でも後ろ・・」
「ああ挿入はされませんよ」
光長か言おうとしたことを先回りして否定した。
「彼らは歳をとっていて使いものにならないからここに来るんです。
せめて少しでも自分の欲望を満たせればそれで良い。だから代わりに僕たちが気持ちよくなってあげればそれでいいんです」
それは彼らの代わりに達かされるということなのだろう。
「昨日の晩も私を落とした男は私の体中を舐め回して達かしてくれました。目を閉じていれば痛みもないし、体を割り開かれることもありません」
階段を上りながらスッと光長の雄に触れる。
「ここ、辛くないですか?私が手伝ってあげますよ」
花梨の申し出に肯定も否定もせず光長は話を続けた。
「政財界がどうしてわざわざこんな辺鄙な場所まで来るんだ」
「それは逆に他の誰にも知られにくいし、うちの社長がいるからでしょうね」
「社長って一体なぜ?」
「さぁ?」
花梨は本当に知らないのか、それとも面倒なのでそこで話を終わらせたのか
部屋の前まで来ると立ち止まった。
「ここですよ」
不思議な建物で洋館だと思っていたら、和風のたたずまいになる。昨日の中庭にあった茶室も和風のたたずまいだったが、個室や客間は洋間だった。
2階にあるこの部屋も江戸時代を思わせるように古風な和式だった。昔の遊郭のように赤い襖に閉ざされている。
光長がその襖に手をかけて開けた。中も時代劇で見たことがあるような畳の小部屋が2間続きになっていた。奥の部屋との間には衝立があり、対の赤い布団が敷かれていた。
全ての調度品も木彫りの風合いで本当の遊郭のような趣さえある。
その床の間になぜか一輪の椿がかざられてあった。
光長はこの光景を時代劇ではなく、どこかで見たような気がした。
「そこに座ってみてください」
花梨に言われるままに厚くて豪華な金色の生地で仕立てられた座布団の上に座る。
「なっ!!」
花梨が光長の前に座り込むとその頭をいきなり光長の股間に埋めてきた。
素早く両手でバスローブの裾を開くと中途半端に放置されていた雄に舌を這わせた。
光長が瞳を見開いて花梨を見ると、わざと光長の顔を見つめながら光長の雄の根本から先端までゆっくりと形を確かめるように舐め上げる。赤い舌が光長の雄のくびれた部分をチロチロと上下させるのを見ただけで、ゾクリと体が震えた。
「はっ・・ふっ・・」
花梨の華奢な体なら光長よりも軽そうだし力もないので、退かそうと思えば簡単なはずなのに、あまりの巧みな舌使いに光長は逆に花梨の頭を持っていた。
花梨が光長の雄をすっぽりと口に含むとその頭を奥へと押しつけた。
「んっ・・」
だが花梨は頭を押さえつけられて光長の後孔に指先を入れてきた。
第一関節を入れてからクリクリと回すようにもっと奥まで埋め込んでいく。
「おっきくなひまひらね」
花梨が光長の雄を咥えながら挑発的な視線を送る。
「やっ・・そこは」
口でがっちり咥え込まれて後ろだけ逃げることはできない。
「ひゃっ、やっ」
花梨が差し入れた指先はすっぽりと埋め込まれているらしく、中で指を曲げられて擦られて声が出た。
花梨はもう片方の手でやんわりと袋をもみしだきながら口の中の楔に吸い付く。
「も・・でる」
光長が上気した顔で花梨を見ると花梨は光長のものを咥えた口を早く動かす。
「あっはっん・・あああ」
光長は花梨の頭を抱えるように前に倒れかかるとその背中をビクビクとひくつかせて花梨の口に精を吐き出した。
<「弦月」郭部屋にて2へ続く>
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