芳生の雄が入れられた。
まだいったばかりで半分勃ったままの状態で光長の口にねじ込まれる。
「んんん・・」
苦しさに声を絞り出すと芳生は楽しそうに笑う。
「まさかそんなことをするなんて思いませんでした。勉強好きならもっと良い方法を教えてあげます。我慢した方が良いんですよ」
耳元でわざと囁かれて雄の先に銀色の金属でできた輪をはめられた。
パンパンになった光長の雄は今にもはち切れそうだった。
「もう一回いかせてもらいましょうか?」
鬼だと思った。
鬼だから薄笑いを浮かべて感情を顔に表さない。
鬼だから人を惹きつけるような魅力的な容姿をしている。
そして冷酷に人を貶める。光長はこの鬼に理性も何も全て奪い取られていく気がした。
だが拒んだらまたあの目を覆いたくなるような写真を鼻先に突きつけられる。
ねじ込まれた芳生の雄に歯を立てることだって容易なのにそれも許されない。
光長は口にその鬼の雄を咥えながらもう一度のど元まで吸い込んだ。
今度は苦しさに涙が浮かぶ。
「おや、かわいそうに」
心にもない言葉と冷たい指先が光長の目元に触れた。
その涙を拭っていく。
光長は必死に舌先を動かして芳生を追い詰めようとするが、やはりまた反応がない。
半分勃ったままの状態でびくともしなくなってしまった。
「これのせいでしょうか。どれ少しだけ手助けをして差し上げましょう」
芳生は懐からスイッチのようなものを取り出した。
光長はチラッと芳生の手元を見た、同時にその瞳が驚きに見開かれた。
「ああっ!!」
光長の先端を締め付けている金属がビリッと痺れた。
芳生の手にしていたものは低周波か何かのスイッチのようだった。
「おや、離してはだめじゃないですか。ほら」
光長の鼻先に芳生の亀頭がぺたぺたと触れた。
それに舌を長くのばして絡め取るとそれを見た芳生が少しだけ反応した。
「んっ・・はっ・・・やめ・・んんん」
今度はしばらく振動を送られてくねくねと腰を動かしながら必死で口を塞ぐ光長に芳生の雄はどんどん大きく成長していった。
口からはみ出すほどになると芳生は一度それを口から引き抜いた。
両手を畳につけて四つん這いの体勢にされると
「そうだ、これが欲しいですか?」
わざと光長の尻の割れ目に熱い楔を押し当ててみる。
熱くたぎった楔が少し触れただけで光長の蕾はひくひくと口を開いた。
「正直者には私は優しい」
芳生はまた鬼のようにその尻の肉を思い切り両側に開くと自らの楔でその中心に押しつけた。
「ああんんんんん」
先端だけがズブリと光長の中に押し入れられた。
だがそこから先へは進んでこない。光長は閉じた瞳を開いて芳生を見た。
芳生は薄笑いを浮かべながら何か言いたげに光長を見つめている。
またこんな中途半端な状態でどうしろと言うのだ・・・
光長は畳についた両手を握りしめた。
芳生は雄の先だけを光長の中に入れたまま中間を自らの手で扱き始めた。
光長の中に入った先端がふくらんでいく感じがありありとわかる。
だが光長は中途半端になりおまけに締め付けられて苦しさが増す一方だった。
「お願いです」
恥をかなぐり捨てて芳生に声をかけた。
「もっと・・・奥に・・・ください」
芳生の口元が上がる気配がした。だが芳生の雄はもうはち切れる寸前のようだ。
芳生はいきなりそれをぐいっと光長の奥へ埋め込んだ。
「ああひぁっ!」
あまりの衝撃に叫び声を上げると同時に芳生は光長の体に覆い被さってその中にじわりと2度目の欲望をはき出していた。
やっぱりこの男は鬼か悪魔だと光長は思った。
<「弦月」客間にて1へ続く>
にほんブログ村
読了、お疲れ様です。
web拍手、たくさん感謝しますvv
PR