雅秀は耳元で囁きながら熱い塊を蕾に押しあてる。
大きな声が出そうになるのを必死にこらえながら光長は雅秀の腕を掴む。
雅秀の指先が蕾をこじ開けるように開く。同時に先端が光長の蕾にねじ入れられた。
お湯の中でも更に高い雅秀の体温が伝わり光長の額に汗がにじみ出る。
広い露天風呂の中で2人の男がぴったりとくっついて、もしも周りから見たら不自然過ぎる体勢。光長は雅秀の足の上に跨る用に湯の中でゆっくり上下する。
ゆさゆさと辺りのお湯が音を立てて揺れている。
それでも必死で声をこらえていた。
「どうした?もっと啼けよ。それとも昨晩啼きすぎて声もでなくなっちまったのか」
雅秀は思いきり下からグツンと乱暴に突き上げる。
「ひっ!・・あっ・・」光長は体の奥に熱い雅秀を感じて大声を上げていた。
雅秀は続けて大きく腰を動かす。周りのお湯が揺れて温泉の縁からお湯がザバザバと溢れていく。光長も高い声を上げていた。雅秀は少し満足そうに光長の首筋から口づけながらその唇を這わせていく。
「ん・・・あ・・くっ・・はん・・」
目の前に火花が散っていくように激しく揺すられ続けて光長は声を張り上げていた。
やがて自らの雄がパンパンに膨らみ、それを雅秀に触れられると今にも破裂してしまいそうになってきた。「もう・・でる・・・や・・」流石に公共の温泉でそれを放つわけにはいかない。
雅秀に必死で訴えると雅秀は光長の中から出ていく。突然塞がれていた楔が泣くなり光長は火照った顔を雅秀に向ける。
「何だ、嫌だと言ったのはお前じゃねぇか」
中止半端のまま雅秀は湯を上がってしまった。光長はすっかり張りつめた自分の雄に指を絡める。しかしそのまま何とか落ち着かせると少しおいてからお湯から出た。
長く浸かっていたせいか、立ち上がると目眩がする。同時に少し前まで入れられていたところが疼く。脱衣所まで戻ってくると雅秀は既に浴衣に袖を通していた。
光長の赤く火照った体を何か言いたげに見つめてから「早く着ないと湯冷めする」とバスタオルを体に掛けてくれた。思いの外優しい行動に光長は戸惑う。頬を赤くして視線を逸らすとそそくさと体を拭き始めた。
「行くぞ」光長が浴衣を着たのを確認すると雅秀は着替えを一式手にしてそう言った。光長も同じように全てを手にすると雅秀の後に続く。また来るときと同じように廊下を歩いて部屋に戻った。部屋に戻ると同時に雅秀に押し倒される。
「続きしようぜ」雅秀の開いた浴衣の裾からまだ収まっていないらしい熱が顔を覗かせている。
雅秀の手はすぐに光長の浴衣の裾を開いて下着の中を暴いていく。
「ほう、濡れてやがる」すぐに蕾に指を突き立てられてまた熱が呼び起こされた。
「なあ、光長・・・昨日の晩何したか正直に言わないとイかせてやんねぇ」
雅秀は腰紐を抜くと光長の雄の根元にぎゅと縛り付けた。
そのままくるりと体を反転させられて、畳の上に両手をつかされた。尻だけが高く上げられて雅秀は双丘の狭間に指を埋め込んできた。肉壁を指先で引っかかれるように抉られる。少し前まで奥まで刺激されていた部分がもどかしさで一杯になっていく。雅秀はわざと焦らすように蕾の入口付近だけを指先で弄っていた。
既に前はさっきまでの熱を呼び起こして先端からは透明の密を溢れさせていた。それが畳にぽとりと糸を引きながらシミをつくる。
「言えよ。あいつにどうやって強請ったか」雅秀は光長の顎を掴んでその瞳を覗き込んできた。
光長はその瞳を見つめて少し驚いた。雅秀の瞳にはいつもは感じ取れない悲しみのような感情が入り交じっていた。
<「弦月」温泉宿にて5へ続く>
にほんブログ村
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
PR