尻の中に違和感を感じて目を開いた光長はまだそこに電源があることを知ってゾッとした。どうやらまだバイブは入れられたままらしい。
隣で雅秀も疲れて眠っている。光長はそっと気づかれないようにそれを抜こうと尻に手をあてた。そのまま線を引っ張ると急にブブブという電子音が鳴り振動し始めた。
光長の動きが止まる。振動に耐えながらそっと振り返ると雅秀はベッドの上で切れ長の瞳を光長に向けていた。
「もう・・抜いて」雅秀の上に倒れかかる。
雅秀は顔を伏せて落ちてくる光長の髪を片手でかき分けながら、ゆっくりと光長の頭の後ろ側に手のひらを回した。その手をゆっくりと自分の顔の前に引き寄せていった。
光長は少しだけ乱れた男らしい顔を間近に見つめながら、その形の良い唇にチュッと軽く唇を押し当てた。まるでご機嫌でも取るような仕草に雅秀が少しだけその瞳を細めた。
後ろから押さえていた手をグイッと引き寄せて光長の唇に噛みつくようなキスをした。
「ん・・・ふっ・・・」荒々しい口づけを仕掛けられると下からの刺激とあわせて光長の雄は堅くなっていった。
雅秀は腹に当たる光長の雄に手を伸ばした。
「も・・・や・・め・・・ん・・・」気持ちとは裏腹に体はどん欲に反応を続けていた。
「この好き者めが」雅秀は光長の雄を眺めるとまた意地の悪いことを言った。
光長の雄に絡められた雅秀の手首を掴んでそれを引き離そうとした。これ以上、そんな風に思われるのは耐えられない。
自分はそんなんじゃない・・絶対に違うのに・・
無理に雅秀の手を離そうとすればする程、そこに与えられた刺激が強くなる。
おまけに後ろに入れられているバイブもずっと動き続けていた。
光長の頬に涙が流れる。もうどうなっても良いから状況から解放されたいと思った。
「雅秀・・・のがいい」
光長は自ら大きく足を開くとバイブを埋め込まれている部分を雅秀の前に晒した。
「こんなの・・・たえられない・・・お願いだから・・・」
雅秀はそんな光長を見つめていたが、そのまま急に抱きしめる腕を強めた。
前に触れていた手も早く動かす。
「ああ・・そん・・な・・あ・・でちゃ・・う・・」
光長は雄を強く擦られて今にも達しそうで声を上げた。すると耳元に雅秀が囁いた。
「よくできたからご褒美だ。素直にイけよ」
そう言われて上り詰めると同時にバイブの線を引き抜かれた。
光長はビクビクとだを体を震わせながら勢いよく性をはき出した。
引き抜かれる瞬間の感じがたまらなく体を震わせながら雅秀に手を伸ばすと、雅秀は抜かれたばかりの光長の中に急に入ってきた。
「ひゃぁぁぁ・・いやぁぁ・・」
光長は雅秀の腕をぎゅっと掴んでいた。
<「弦月」温泉宿にて11へ続く>
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