カシャカシャという携帯写真のシャッター音が鳴っている。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[1回]
「もう、やめ・・・ろ」
雅秀はどこで覚えたのか、見事なまでの亀甲縛りを光長に施した。
縄の間から除く乳首や下肢がすごくいやらしい。
雅秀が片手で器用に携帯写真を撮っていた。
縛られたことで触れられてもいないのに興奮している光長は、ツンと尖らせて赤くした乳首と雄の先からは透明の密が溢れて光っている。
それを撮られたくなくて顔を背けるがかえってそれがまたいやらしい。
雅秀は楽しそうに色々な角度から写真を撮っていた。
今度は両手と膝を畳の上について四つん這いにさせられている。後ろから覗き込まれただけで体中がひくつくのがわかった。
シャッター音が鳴ると同時に下肢が反応する。
縛られて見られているだけなのに既に体は高まっていた。
触れて欲しいと思っても、ついさっきの雅秀の言葉を思い出すと容易にその言葉を吐き出すことすらできなかった。ただ耐えていると何度もそんな顔をシャッター音が襲ってきた。
自分は一体どんな顔をしているのだろう。そんなことを呆然と考えていると、雅秀が携帯画面を光長の目の前に差し出した。
「お前、こんな物欲しそうな顔してやがる。自分の姿をよく見て見ろ」
ふと目を落として見るその姿に更に体が熱くなった。
「お前は俺よりも本当は自分が一番好きなんじゃねぇのか」
耳元に囁かれて光長の瞳を見開いた。
「だから、相手が誰だろうと自分自身に興奮しやがる」
光長は何も言えなかった。雅秀の携帯画面の自分の姿を見て更に追い詰められた状況の光長には否定することができなかった。
「最も、俺はそんなナルなお前を何百年も昔から好きなんだけどよ」
ドクンと心臓の音が鳴る。
雅秀の言葉の端にちりばめられた好きという単語だけが大きく光長に聞こえてくる。
ああ、そう言われてみると確かに自分はナルシストだ。
好きだと言われるとこんなに嬉しい。
体中のアドレナリンが高まっていくのがわかるくらい全力で雅秀に抱きしめて欲しいと思った。
顔を上げて口を開きかけると、その口を雅秀は自らの唇で塞いできた。
結局こっちからは何も伝えられていない。雅秀は察しているのだろうか?
体を動かすときつく締め上げられているロープが体の所々に食い込んで痛いのに、体温は上昇を続けている。
「触って・・・」
雅秀の口づけを受けながら合間にそう呟く。雅秀の片手はすぐに光長の背中から背筋をたどって下へ下ろされる。もどかしさに身をよじると僅かに雅秀の口元が上がった。
「やめた。もう少しこのままにしてやる」
雅秀はその手をあっさり背中へ戻した。
僅かに期待していた蕾がヒクリと動いた。
雅秀は光長の耳朶に舌を這わせながら
「我慢してる顔がたまらねぇよ」
と耳元で囁いた。
「くっ・・・」
光長の雄の先がビクビクと動きながら先端の蜜は花茎を濡らしている。
痴態を見られているだけで更にいやらしく反応している。
「あーあ、これで鏡でも見たらお前それだけでイけるとか・・・」
いくら何でもそれはない。光長はかぶりを振りながら潤んだ瞳で雅秀に強請った。
<「弦月」早咲きの桜の木の下で4へ続く>
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読了、お疲れさまでした。
web拍手もいつもすごく嬉しいです。ありがとうございます。
桜というきれいなサブタイトルなのに変態でスミマセン(^^;)
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