芳生は光長の近くににじり寄るとその背中に左手を添えた。
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
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上下する手にゾクゾクと背中から甘い予感が広がっていく。
口に入れて悪戯していた指先を引き抜くとその手で光長の顎をとらえた。
「あんな男に渡すのは本当に惜しい・・・私もあなたをコレクションに加えたいとはじめてお会いしたときから思っていました。それには森本君が邪魔ばかりして、でも今回は邪魔もいませんからゆっくりと」
芳生がそこまで言うと、襖の向こうから桔梗の咳払いがした。
芳生は口元を上げた。
「桔梗、入りなさい」
光長にはこの男が何を思いついたのか、大体想像がついた。
どこまでも危険なことを思いつくこの男に惚れている桔梗は、すぐに部屋に姿を現した。
これから何が行われるのかも知らずに・・・
「やっ・・・あ・・・」
桔梗が目の前で苦しそうな声を洩らしている。高く上げられた白くてすべすべした丸い尻の狭間に男の雄を模した張り型を咥えさせられている。
芳生はそこから出ている張り型に指先で触れて時々強く押した。
光長は目の前に座らされて桔梗の痴態を見せつけられていた。
桔梗の雄から流れ出した透明の密が滴り落ちて畳にシミをつけている。
「桔梗は体のどこでもイける素晴らしい子なんですよ」
芳生が光長に向き直って口元を上げるのを見ながら、それは相手があんただから・・・と光長は思いながらぐっと言葉を飲み込んだ。
好いている相手だから普通以上に体が反応する。他の相手ではそうはいかないのだ。
だが光長は特別だと雅秀は言っていた。確かに巧みな手管に体は反応を繰り返し、苦しくなるほど快楽に溺れていく。自分でコントロールできずに・・・
今、目の前で桔梗の痴態を見せられているだけで、既に先が濡れていた。それを芳生には知られたくはなかった。
「あ・・ほう・・せ・・もう」
桔梗が高く上げた腰をいやらしく揺らしてながら芳生に潤んだ瞳を向けている。
「早いですね。もう少し我慢しないといけませんよ。せめてここにいる光長君があなたを攻めたくなる衝動に駆られるまで・・・とか」
芳生の切れ長の瞳が更に細められて光長を見る。光長は軽く左右に首を振った。
「ほら、まだらしいです。もっと良い声で啼きなさい」
芳生の長い指が桔梗の硬くなった雄に巻き付いた。
桔梗は瞳を見開いて何度もいやいやするように首を振った。
芳生はそんな桔梗を可愛がるようにもう片方の手でその顎を掴んだ。
桔梗の方から芳生に顔を近づけると、芳生はその花びらのように色づいた桔梗の唇に口づけた。
桔梗は畳についていた片手を芳生の首に巻き付ける。
「ん・・ふっ・・」
光長は頬を赤く染めながら満足そうな顔の桔梗を見つめてまた雅秀との口づけを思い出す。
体中が熱くなるのを感じて、座っていた畳から少しだけ腰をずらした。
芳生はそれを見逃さなかった。片手で光長の手首を引き寄せる。
いきなり引っ張られて驚いた光長は体のバランスを崩して畳の上に倒れ込んだ。
口づけながら桔梗の蕾から一気に張り型を引き抜くとその腰を倒れて仰向けになっていた光長の顔に押しつけた。
桔梗のすっかり固くなっていた雄が無理矢理光長の頬を押して開けさせられた口に押し込まれる。光長は両目を見開いた。
「桔梗、光長君が君の蜜をきれいに飲み干してくれるよ」
芳生が目を細めながら口元を上げていた。
桔梗はすっかり上気した顔で微笑みながらその腰を揺らしている。
「ぐっ・・うっ・・・んんん」
光長は両手で桔梗の体を退けようとあがいてみたが、芳生に既に反応していた自らの雄に触れられて動きが止まった。
「私は君を気持ちよくしてあげますよ」
芳生は光長のズボンのホックを外しながら脱がせていく。下着にシミができているのを知るとその上から人差し指で触れてきた。
「ん・・ふっ・・」
芳生は足の上に跨りながら光長の下着を脱がせた。
「全く、きれいな顔をしているのにこっちはいやらしい人ですね。森本君があなたに執着する訳がよくわかります」
芳生は光長の足を開かせる。
「んっ・・・んんんん」
だが口の中の桔梗は一層奥まで固くなった雄を入れ、喉まで塞がれて苦しくそれどろではない。
芳生の指先が光長の蕾に触れるとそれを歓迎してしまう自分の体が悲しかった。
<「弦月」再び商家にて9へ続く>
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