桔梗は花梨が帰ってこない部屋にいるのは退屈で、部屋を抜け出した。
※ここからは１８歳以上の方のみどうぞ
[2回]
楓に追い出されて、ずっと部屋を留守にしていた。
その間にもしかしたら楓が忙しくて自分を呼びに来たかもしれない。
そんなことを考えていたらいつの間にか楓が客と会う部屋の前に来ていた。
その前まで来ると同じ禿の萩月が桔梗に気づいて声をかけてきた。
「楓姉さんは今お客と褥の最中だよ。部屋に入ってはいけないよ。さて、部屋で休むか」
「うん」
桔梗が頷くと萩月は一度振り返ってから手を挙げて去っていった。
桔梗は萩月の姿が見えなくなると無性に中の様子が気になってきた。
自分がしたようなことを客が楓にしているのだろうか？
楓はどんな顔でそれを受けているのかがたまらなく知りたくなってきた。
いつだってしていることなのに、その行為を知ってしまった今は無性に気になった。
そっと襖に耳を寄せる。
しかし楓の部屋の襖は２枚あり一枚開けても中に１畳くらいの隙間があって
すぐには部屋には通じないので何も聞こえない。
桔梗はそっと襖を少しだけ開けるとその僅かな隙間から中を覗いた。
もう一枚の襖は閉まっていてそこは暗かった。
桔梗は音がしないようにそっと一枚目の襖を開けると中に入って素早くそれを閉めた。
そうすればもう一枚の襖を開けてもこちらが暗くて中からは気づかれずに済む。
「ああっ・・・」
楓の大きな声が急に聞こえてビクンとその場にへたり込んだ。
だがその声を聞いて余計に桔梗は中の様子が見たくなった。
そうしてもう一枚の襖に手をかけてのぞけるだけの幅を開けてそっと中の様子を伺った。
「・・・・」
桔梗の目の前には両手を顔の前について高く尻を上げながら四つん這いになり
着物の上も下も開かれた楓の姿が飛び込んできた。
赤い襦袢の間から除く白い肌は興奮の色に染まっている。
真っ暗な部屋の中にぼんやりと薄暗い行灯の明かりがそれを映し出しているからか余計に淫らに見えた。
客の男は片手で楓の胸をまさぐり、もう片方の手で自らの男の印と楓のそれを併せ掴み擦り併せている。
「ああ・・いい・・」
楓が男を煽る言葉を吐くと
男の両手は器用に動きを速くする。
お互いの雄の先から先走りが光って見える。
男はその手を離すと楓の尻を掴んで両方に広げた。
「・・・あ・・・」
桔梗も思わず声を上げそうになったのを片手で口を塞いだ。
あまりに衝撃的な光景でそのまま動けない。
「んん・・ああっ・・」
楓の苦しそうな声が桔梗の耳に飛び込んできた。
男は楓の尻の狭間にある蕾に自らの猛った楔を埋め込んでいる。
桔梗も無意識に自らの雄に指先を絡めていた。
桔梗のそこは完全に起ち上がっている。
「楓・・・お前のここは気持ちいいよ」
男が全てを埋め込むと楓の雄に手を絡めた。
「あんっ・・やぁ・・そこ・・ああんん」
楓が興奮して腰をくねらせる。
桔梗はそれを後ろから見ながら絡めた手を上下に動かす。
先からはドクドクと欲望の蜜が溢れだしてきた。
やがて男は一度それを引き抜くと思い切りまた楓に入れた。
「ああっ・・うう」
楓が悲鳴に似た大声を上げるがその声色はどこまでも艶っぽい。
男の動きは次第に早められてパンパンという肉のぶつかり合う音とくちゅくちゅという水音だけが部屋の中に響き渡っていた。
「・・・っ・・・」
桔梗も片方の手で口を押さえながらやがてパタタという音とともに勢いよく白濁として欲望を吐き出した。
大きく肩で息をしながら楓を見た。
＜「桔梗」17へ続く＞
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読了、お疲れさまでした。
ｗｅｂ拍手をありがとうございました。
嬉しいです。
しばらくエロシーンがなかったのでたっぷりと書きました。
まだ足りない。。。
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