一度楔を引き抜くと、楓の体を布団の上に横にした。
桔梗はてっきり男が覆い被さって抱き合うのかと思っていた。
ところが男は桔梗の前に立ち上がった。
見事にそそり立つ男の印が桔梗の目に飛び込んでくる。
それは桔梗のとは比べものにならないほど立派な大人の男のものだった。
(あんなので・・・楓姉さん・・・壊れちゃう)
あまりの立派さに桔梗は楓が心配になってきた。
男はおもむろに楓の両足を持ち上げるとその足を広げて跨るようにしてその楔を埋め込んでいく。
逆さまになっているおかげで2人の接続部分が灯籠の淡い光に浮かび上がる。
いっぱいいっぱいに広げられた楓の蕾に男のそれがブスブスと埋められた。
「くっ・・はう・・ん・・ああ・・」
苦しそうな楓の唇に男は自らの指を入れて舌をかき回した。
楓の口からだらしなくヨダレが流れ続けた。
男は何度も角度を変えて楓の中を味わっている。
桔梗はあまりの光景に目を逸らしたくても逆にその目を見開いて釘付けになっている。
男は桔梗の足を上下しながら自らの腰も上下する。
しばらくその体勢を楽しんでからまた楓を床に転がした。
男は一度善の上にあった酒に口をつけてから
尻を床につけて座るとぐったりしていた楓の腰を抱え上げた。
抱きかかえながら尖って赤く染まっている乳首に何度も口をつけた。
腰の下から楓の蕾を指先で探りあてると自らの昂ぶりの上に楓の蕾を埋めていく。
プスプスという水音が聞こえて楓はもう既に乱した髪のまま首を振り続ける。
男は満足そうに楓を人形でも扱うように何度も腰を打ち付けている。
「あんっ・・・お客さん・・もう・・だ」
楓が流石に限界になったのか男に懇願するように許しを請うと男は首を振った。
「これでいったらあと2回だ」
「ああ・・そんな・・・死んじゃう」
見開いた瞳から涙を流して楓がもだえている。
桔梗は両手を力一杯握りしめていた。
(楓姉さん・・・可愛そう)
どうすることもできない自分がもどかしい。
だがこんな光景は初めて見たのだが、この客は楓のところの上客で良く顔を見知っていた。
身なりや格好は決して悪くはない。歳もまだ30代くらいだろうか、鍛え上げられた腕の筋肉と太ももやふくらはぎが逞しい。
顔もきりっとしていて男らしく女顔の線の細い楓と並ぶととても絵になった。
今だってこうして色々な体位をとってもまるで浮世絵でも見ているように美しい。
もしかしたら楓はこの男のことを好きなのかも知れないと桔梗は思っていた。
「じゃあこうしよう。お前がどうしても許してくれないその唇で1回減らしてやる。その1回は酷いぞ。さあ、どっちをとるかはお前の自由だ」
腰の動きを早めながら男が楓に提案してきた。
楓は背をしならせて声をあげ続けている。
「ああ・・んん・・やぁあ・・」
「ほうら口でもいいんだぞ」
そう言われて顔の近くに男の唇が迫ると楓は顔を逸らした。
「いやあ・・・だ・・めぇ」
「そうかじゃあ」
男はまた楓から体を離した。
今度は楓の雄に自らの口をつけて雄に吸い付いた。
普通は客に色子がする行為なのだがこの男は楓をいかせようと必死になっている。
「ああ・・いっ・・ちゃぁぁぁ」
男が口で雄を咥えながらその指先で器用に楓の蕾をグリグリとかき回すと楓はたまらなくなりビクビクと体を震わせながら欲望の蜜を勢いよく男の口に吐き出した。
男はわざとそれを口元から拭いながらとうとう楓の唇を塞いでしまった。
楓はもう抵抗はしなかった。
(楓さん・・・ひどい・・・そんなの)
桔梗はなぜかショックを受けてやっと襖をそっと開くと出て行った。
「楓姉さん・・・」
<「桔梗」18へ続く>
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