庭の中には大きな池と東屋があり、まるで中世の貴族のような家と庭園だった。
与えられた部屋はとても立派で、敷地内であればどこへでも自由に出歩くことは許された。
欲しいものもメイドに言えば用意してもらえた。
今日からこんな素敵な家に仕えることができるんだ。
カミールはそんな家に連れて行かれ、密かに心躍っていた。
しかしそんな思いはすぐに打ち砕かれた。
それでもカミールは日を追うごとにその顔から笑顔がなくなり、無口になっていった。
夕食を終えてカミールは与えられた部屋でシャワーを浴びていた。
そこにこの館の主か現れた。突然のことに驚いたが、風呂の世話ぐらいならとカミールは主の背中を流していた。主は次第にカミールの体のあちこちに触れ始める。
やがてカミールの足を開かせるとこう言った。
「お前は私の奴隷だ。私が命令すればお前は私の前で何でもしなくてはならない。いいか逃げだそうとしても無駄だぞ。この家の周りにはドーベルマンが放してある。怪しい者はたちまち噛み殺す。私はお前を可愛がってやるから言うことを聞きなさい」
カミールは呆然とした。
これまで悪さをしたり、主に仕えることはあったが体を売るようなことだけはしてこなかった。
おかげてこの体はまだ男も女も知らなかった。
カミールは急に震え出すと風呂場のドアを開けて裸のまま部屋の中に飛び出していた。
主も下着姿でゆっくりとカミールを追って手で来る。
主はがっちりした体にしっかりと鍛えられた筋肉がついている。
年齢は50代半ばと言ったところだが、カミールのような華奢な体つきでは決して叶いそうもなかった。
両手でカミールの体を軽々と抱き上げると、大きなベッドへ向かって歩き出した。
「お願いです。他のことなら何でもしますから体だけは」
「そんなものにあんな高い金を払う価値はない。お前がまだ未通だというから買ったのだ」
主の体がカミールを押さえ込んでくる。
「すぐに良くなるぞ」
主はどこからか小さな入れ物に入った軟膏のようなものをカミールの尻の狭間を割ると、その奥の秘めやかなばしょに塗り込んできた。
「ひゃっ!やめっ・・・あっ・・・やだっ」
カミールはぬめりと指先で触れられて涙を流す。
さんざんそこを指先で弄られてから主は一度体を離してどこかへ行ってしまった。
カミールはホッとした。
だが次の瞬間、下半身が無性にうずき出し、雄までも完全に勃起した。
同時に体中がムラムラと熱くなり、誰かと性行為をしたくてたまらなくなった。
そこに主がガウンを羽織ってワイングラスを片手に戻ってきた。
「さあ性奴、私にセックスしてくださいと言いなさい。私は優しいからお前から頼んでくればすぐに応じよう。我慢をすればするほど苦しいぞ」
カミールはこのときはじめて主に媚薬を塗られたことに気がついた。
「いや・・・だ・・・あ・・んんん」
主はソファーに腰掛けながらカミールが苦しむ様をワインを飲みながら眺めている。
これでは自慰をすることさえも許されない。
だが後ろの中が疼いて足を擦りつけてみても収まりそうになかった。
カミールは次第に自分が抑えられなくなり、とうとう主に懇願していた。
主は楽しそうに覆い被さってきた。カミールの体中を嘗め回してから、ようやく欲しい場所に触れてくれた。
「いいで・・・ごしゅじん・・さ・・まぁぁぁぁ・」
涙ながらに何度も繰り返しそんなことを口ずさんでいた。
カミールはこの日から主のおもちゃになった。
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