ため息混じりにナジムに近づくアサドは強引にナジムの着ていた服を引き裂いた。
白く薄い胸が露わになってナジムが両手で体を隠した。
アサドはその手を片手で掴んで頭の上で壁に押しつけた。
「ほう、もうこんなところが反応しているとは・・・」
とナジムのピンク色の乳首に唇を寄せると長い舌先で突いた。
「あ・・・」
ナジムが小さく声を漏らす。
静まりかえった広い部屋ではナジムが洩らす甘い声だけが聞こえていた。
時折アサドの叱責の声がナジムを余計に追い詰めた。
すっかり敏感に反応するようになったナジムは既に前を堅くしていた。
そこにアサドの手が触れる。
アサドはまたナジムを追い詰める理由をひとつ手に入れた。
ナジムはそれを予想して顔を背けた。
だが、アサドの唇は意地悪な言葉ではなく、ナジムの唇を直接塞いだ。
予想外の行動にナジムは瞳を見開いた。
思っていたよりも優しくナジムの唇に触れたアサドはゆっくりと舌を伸ばしてナジムの歯の裏や頬の内側、舌に絡める。
次第に立っている足から力が抜けてくると、アサドは押さえつけていた両手を離して、ナジムの背中に両腕を回して抱きしめた。
まるで恋人同士の抱擁のようなキス・・・
ナジムはいつにも増して体の温度が高くなっていく気がした。
「ん・・・はっ・・あ・・・」
時折漏れてくる声には甘さに加えて色気が増した。
アサドの片手が背中からゆっくりと背骨を伝って腰へと降りていく。
まだ甘い口づけは続いている。
アサドの手が腰に達すると体中が敏感に震えた。
「やぁ・・」
くすぐたいようなそれにナジムはアサドの腕の中でもがいた。
しかしアサドはかまわずナジムの尻の割れ目へ指先でたどる。
「んぁ・・くんっ・・・ふっ」
完全に起ち上がってしまったナジムの雄はアサドの股間にぶつかっている。
背中を弓なりに倒すと、そのままベッドへと倒れ込んだ。
すっかり桜色に染まったナジムの肌にアサドが舌を這わせていく。
さんざん嬲られて赤くぷっくりとしている乳首にも軽く歯を立てられてナジムは背中を反らせた。
「あなたもこの地位が欲しいから、自らの体を糧とするのであれば、それ相応のことはしていただきます」
アサドの手には気で掘られた太く卑猥な形のものがあった。
それをどうするのかナジムには容易に判断できた。
でも体温もない堅いそんなものを入れられるのは辛いだけだ。
せめてアサドの体温が通うその楔で貫いてもらった方がどんなに良いか・・・
しかしアサドは何も言わずにその木型にねっとりとしたローションを塗りつけるとナジムを俯せにした。
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